RlEのブックマーク (462)

  • とある飲食店の緩やかで幸せな終焉 - Everything you've ever Dreamed

    「違う、違う。そうじゃ。そうじゃない」とどこかで聞き覚えのあるフレーズで、提案を却下されてしまった。言葉の主は、個人で飲店を数店経営しているオーナーさん(推定70才オーバー)である。仕事関係から、相談にのって欲しいといわれ、紹介された案件。オーナーさんからは「飲店の経営が火の車なので、なんとかしてほしい」といわれた。最初に、知り合いの士業の人を入れて、個人でやっている店にありがちな、どんぶり勘定を改善させた。あわせて、勘に頼った材仕入れと在庫管理をウチの会社のノウハウで正常なものにさせた。「海ぶどう定」や「のりのりラーメン」のような1年以上も提供された形跡のないメニューもあったので、すみやかに廃止した。 最大の問題は、集客がうまくいっておらず、1店舗だけでも苦しいのに、3店舗運営していることだった。そのうえ3店舗とも人が入らないランチ運営をやっており、深夜、閉店するまで毎日スナック

    とある飲食店の緩やかで幸せな終焉 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2019/05/13
    やっぱりフミオさんは優しい。オーナーさんの心配をしたり自分の判断を後悔したりと。文章からそれがにじみ取れる。
  • 時代が変わっても芽生えてくる生きづらさの蕾について - Everything you've ever Dreamed

    平成から令和になった瞬間、世間ではお祭り騒ぎをしている方々もいたようだが、我が家は就寝中であった。奥様はガチ寝。僕はウソ寝。なぜ僕がウソ寝をしていたのか。平成最後の夜に、平成という時代を自分なりに総括しておきたかったのだ。奥様は「元号が変わるだけでしょう。あたしはあたしだから」などと化粧品のCMのようなことを言っていた。僕は、時代の変化に対して不感症な奥様に合わせて、布団に入っただけである。当は渋谷で若者たちと「平成!女子大SAY!令和!東洋英和!」と大騒ぎしたかった。 僕にとって平成は生きにくい時代だった。僕だけではない。平成を通じて、多かれ少なかれ生きにくさを感じていた人は多いのではないか。平成の30年間で、世の中は便利になる一方であったはずなのに、なぜ、僕らは生きにくさを感じてしまうのだろうか。そして生きにくさのつぼみは、日々芽生えているように見える。令和は皆にとって、生きにくさの

    時代が変わっても芽生えてくる生きづらさの蕾について - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2019/05/07
    フミオさんには令和時代に入ってもファンをイカせまくる記事を書いてイってほしい。
  • 「頑張ったけどダメでした」が会社を滅ぼす。 - Everything you've ever Dreamed

    一応、営業部長なので、良い報告だけではなく、失注や辞退といった、悪い報告も聞かなければならない。不思議でならないのは、案件を失ったとき、コンペで負けたとき、「ベストを尽くしましたが残念ながら4社中2位でした」「頑張りましたが僅差で負けました」という謎のギリギリな敗戦報告をしてくる人が多いこと。「すごいなー。全力を出しても負けたんだ!」と言いたくなるのを押さえながら、順位や僅差の根拠を求めると、「先方の担当者が『今回は残念ながら…』『次点でした…』と言っていたので…」などとモゴモゴ言うばかりで心もとなかったりする。相手が、社交辞令やお世辞を言っているとは考えないのだろうか。失注した全会社が2位になってると思わないのだろうか。随分と育ちがいいのだね。 意地悪はさておき、「頑張ったけど」「全力で挑みましたが」という敗者の弁こそが会社をダメにする元凶なのではないか。大げさではなく、そう思っている。

    「頑張ったけどダメでした」が会社を滅ぼす。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2019/01/11
    会社内ではフミオさんは「必要悪」なのだと思う。この感覚は地獄を見てきた人にしか分からないと思う。私も一時期は会社を道連れにしようと思ったし。
  • 1ヵ月経った。 - Everything you've ever Dreamed

    事件から1ヵ月経った。事件については、被害者と距離が近いこともあって、まだ消化できてはいないけれども、距離の取り方、僕なりの付き合い方は何となくわかってきたので書いてみたい。いろいろな人が背景や原因について語ったり、分析している。だが、「加害者はこう考えて、あの行動を起こしたのではないか」とこちら側の考えた物語に安易に落とし込んでいいものなのだろうか? というのも、加害者はすでにこちら側の想定、物語を超えているからだ。《あれくらいで人を襲うのか》《会ったこともない人を…》そう考えるのが平均的な考え(「常識的」ではない)と思われるが、それを超えているところにいる者をこちらの尺度ではかることなど到底無理だと思うのだ。もちろん、事件の背景や原因について皆で考え、分析し、再発を防ぐことが必要なのはいうまでもない。だが、それは同時に、超えてしまっている者に対しては後手に回らざるをえないことの証明でも

    1ヵ月経った。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/07/24
    はてなブログはもともと「ジョークをジョークと理解できる、大人の遊び場所」だったはずなのに、どうしてこうなったんだろうか。
  • 組織的な熱中症対策を頑張ってみた。 - Everything you've ever Dreamed

    殺人的な暑さが続いているので、営業部の責任者として対策を打ち出すことにした。営業畑で20年ほど働いてきたけれど熱中症対策については「何とかならないねーの?」とずっと不満に思っていた。というのも、他部署と違って仕事の大部分を個人の裁量に任せている営業部の熱中症対策というと、水分を多く取ろう、休憩を入れよう、という注意をうながすくらいの、それぞれの判断に任せたものでしかなく、組織としての対策はまったくといっていいほどなされていなかったからだ。 ▲「営業中の風景(神奈川県某所)。気温34度日陰なし。もちろん1人。こんなところで熱中症で倒れたら確実に死ぬわ…」 炎天下で判断力が低下している環境で個人に正しい判断を求めるのはなかなかの無理ゲーではないか。実際、熱中症で倒れた同僚の営業マンを何人も見てきた。ましてや今年の夏は記録的な暑さ。各地で死者も出ている。営業職という仕事が個人の裁量に任せる部分が

    組織的な熱中症対策を頑張ってみた。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/07/18
    急にフミオさんがいる会社に入りたくなった。フミオさんが「この会社で働きませんか?」とブログで告知すれば、若くて将来有望な人材を瞬時に集められそう。
  • ホワイト環境になじめない。 - Everything you've ever Dreamed

    再就職してまもなく1年が経とうとしているがまだ職場に馴染めないでいる。仕事も充実、待遇も上司や同僚といった人間関係もいい、素晴らしい環境、いわゆるホワイト企業なのだが、12年もの歳月をかけて骨の髄、末端神経までブラック環境に染まりきった僕の心と身体が、そこに適応できないのだ。は「贅沢病」と笑うが僕は真剣に悩んでいる。小説映画でベトナムやイラクからの帰還兵が日常生活になじめない描写があるが、大袈裟にいえば、それに似ている。たとえば職場で何かが起こると、「かつての職場だったら、足の引っ張り合いがはじまるだろうな…」と想像したり、実際に体験した獄絵図が頭にポーンと浮かんできたりするのだ。それに合わせて軽い胃痛が起きるのは日常茶飯事で、酷いときは吐き気を催してしまうくらいなのだ。この状態は何らかの疾病で診察を受けたほうがいいのか、それとも時間が解決してくれる慣れの問題なのか、ネットで調べてみた

    ホワイト環境になじめない。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/07/18
    もしフミコさんがギャップのあまり、今の会社を辞める事態に陥ったら、私はもう泣く。誰かフミオさんを幸せにしたげて!
  • 「生きにくさ」とは何か。 - Everything you've ever Dreamed

    「生きにくい」「生きづらい」、そういうフレーズをたびたび耳にするようになったのは、いつ頃からだろうか?マスコミや広告代理店の活動の結果なのか、僕のアンテナのそういうフレーズへの感度があがったからなのか、わからない。おそらく両者だろう。 確かなことは、生きにくい、という言葉に接するたびに、当事者ではなくても言いようのない閉塞感を覚えることだ。もっとも、生きにくさは、平成の世に、突如、出現したわけではなく、ずっと僕らのそばにあった。ただ、文化や生活のレベルが上がるにつれ、その内容が変わってきているだけのこと。たとえば、縄文時代の生きにくさは「今日は鹿が取れなかった。飯どうしよ…」という直接、命にかかわるような生きにくさが主だったが、現代社会のそれは(心身の病気のようないかんともしがたい事情からの生きにくさは別として)他人との関係性において感じるものが主になっている。生きやすくするための社会が高

    「生きにくさ」とは何か。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/04/20
    「現代では人との繋がりを重視する一方で、孤独は避けるべきものとされすぎている。それはビジネスのためではないだろうか。」この卓越した文章力と洞察力に私はイキかけた。イキにくい体質でよかった!
  • 米山新潟県知事の辞職によせて。 - Everything you've ever Dreamed

    米山新潟県知事と女子大生のけしからん交際発覚からの知事辞職!という一連の流れに際し、ざまあ、と思った心の汚い自分を今は恥じている。それが正義からではなく、嫉妬心や羨望や妬みからの「ざまあ」だったからだ。告白しよう。僕も、女子大生が、好きだ。定年まで働いたあとは、女子大のアルバイト警備員として女子大生を守りたい。それが僕の思い描く理想のセカンドキャリアだ。米山新潟県知事の会見を見て、僕が彼に感じたのは奇妙な純粋さである。そして僕は確信している。女子大生とお近づきになれるか否か、僕と知事との決定的な違いを生んだのは純粋さだと。能力ではない。東大出の医師免許と弁護士免許を所持する天才と、普通自動車免許といかんともしがたいEDを所持する僕とでは能力面では比べるべくもない。僕が知事に勝っているのは猜疑心の強さくらいのものだろう。 だが、女子大生とお近づきになれるか否かという重大な問題において、こうし

    米山新潟県知事の辞職によせて。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/04/19
    フミオさんのJD愛の重さを知って、「お、おう・・・」とドン引きしたのは私だけじゃないはず。
  • 昇給申請書を出してきた自称仕事出来るマンをリストラしたった。 - Everything you've ever Dreamed

    先日、たまたま入った地元の中華料理屋で、「昇給申請書」なる忌々しい書類のことを思い出してしまった。というのもその店で先輩と思われる店員が後輩店員に対して、何回も言わせんなろーッ、そうじゃないろーッ、つって厳しい指導をしている光景が、昇給申請書を僕に思い出させたのだ。間違いだらけの仕事出来るアッピール、客商売なのだから見えないところでやれ、というのが率直な感想だ。仕事愛だか、師弟愛だか、知らないしどうでもいいが、五目チャーハンをべている目の前でそんなマスターベーション見せつけられても、飯がマズくなるだけだ。かつて、その店員によく似た人物が昇給申請書を上げてきたことがあった。セルフ昇給申請書。思い出すだけで忌々しいその文書は、前の会社にいたとき、自称仕事出来るマンから僕に上がってきたものだ。それを受領したとき、驚きながらも、面倒くさそうな近未来の到来を予想して、きっつー、と呟いてしまったのを

    昇給申請書を出してきた自称仕事出来るマンをリストラしたった。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/03/01
    仕事が「出来る」と思い込んでいる無能者はマジで始末に負えない。意味不明な自信や根拠で「あなたは分かってない!」。何回説明しても「あなたは分かってない!」。数字がはっきりしない業種にいる私はもう泣いた。
  • 物忘れがひどくてきっと明日もトイレ流すのを忘れてしまう。 - Everything you've ever Dreamed

    最近、物忘れが激しい。公衆トイレで社会の窓を閉め忘れ、そこからヤバいものがハロニチワしてたり、外出の際に鍵をかけたかどうか不安になり戻って確認することもしばしばだ。若い頃から記憶力には自信があるし、それは今でも変わらないけれど、記憶の引き出しへのアクセスに支障が出ているみたいだ。 物忘れの基礎知識|ワスノン|小林製薬 このサイトによれば「家族に物忘れがひどい方がいる」と物忘れリスクが高いらしい。ばっちり該当。70を越えている母の物忘れが酷すぎて笑えないレベルだからだ。(以前ここに書いたかもしれないが)母は友人とシニア向けの洋裁事業をやっていて、僕はその運転資金を援助しているのだが、先日も金を渡した翌日に「真顔で貰ってない」と言ってきたりした。驚きよりも寂しさが大きかった。母上、衰えられましたな…。そのとき僕は自分の物忘れのせいにしてやり過ごした。「やべー最近なんか忘れちゃんだよね」。甘いか

    物忘れがひどくてきっと明日もトイレ流すのを忘れてしまう。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/02/21
    せめてトイレはちゃんと流しましょうよ。常識的に考えて。私はこれが一番気になりました。
  • 僕はフリースタイルなブロガーを目指したい。 - Everything you've ever Dreamed

    告白しよう。僕はお金が好きだ。そしてブログでの金儲けに眉をひそめながら、一時期、「ブログ飯」っていうの?フリーランスブロガーっていうの?ブログで生計を立てている人を羨ましく思っていた。自分の言いたいことを言ったり、好きなものを紹介することが仕事になるなんて素敵だし、何よりその自由さに憧れたのだ。会社員であることに囚われすぎているきらいのある僕にとって、彼らの自由さは眩しいものだ。だが、今はそちらへ向かわなくて良かったと思う。僕の観測範囲内の事象からいえば、結局のところ彼らも自由ではないとわかってしまったからだ。好きなことをブログに書いて生計を立てるだけにとどまらず、仮想通貨に手を出してその価値の激しい上下動に一喜一憂している姿は、手足を縛られているようにさえ見えた。ブログのようにやらなくていいものを始めてわざわざ縛られるなんて。それは僕の憧れた自由とは程遠いものだ。囚われているものが会社や

    僕はフリースタイルなブロガーを目指したい。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/02/16
    はてなブログの生ける伝説、読者6000オーバー、ガンダム級のフミオさんが「ブログで食っていくのは無理無理w」と公言することによって、量産型ザグの私たちはブログに夢を見れなくなる。フミオさんは鬼畜やで!
  • 20年営業マンとして働いてきた僕が考える仕事上の天敵について - Everything you've ever Dreamed

    仕事についてネットで語る多くの人たちが「素晴らしい人との何物にも替えがたい出会い」を高らかに歌い上げておられるが、そんなポエムは怒号と叱責と怨念で彩られた地獄のような会社員生活を送ってきた僕の耳には届かない。20年のサラリーマン生活で、ごくわずかの例外を除けば、仕事が出来ない人とばかり遭遇してきた。ピュアに恐ろしく仕事が出来ないとか、要領が悪いとか、スピードが遅いとか、様々な受け入れがたい要素を持った気の毒な人たち。「あらいぐまラスカル」の最終回を見ては毎回涙をこぼしてしまう心優しい僕なので、そのような出来ないマンについても、「仕事が出来ないのはどうしようもないよね」と早々に見切りをつけ、「色々と苦労が多い人生を送ってきて死ぬまで続くのだろうなあ。僕と無関係な場所で頑張ってほしい」とエールを送って自分の中で処理を済ませるようにしている。タフな世界で生き残るために必要なのはある種の諦めなのだ

    20年営業マンとして働いてきた僕が考える仕事上の天敵について - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/02/15
    フミオさんの気持ちは例えると、職を求めて真剣にハローワーク通いをしているのに、その度に担当者に「お前今まで何してたんだ?www」と言われるようなものだろうか。
  • 元給食営業マンが話題の大学学食倒産を考察してみた。

    headlines.yahoo.co.jp 大学学を受託していた給業者が倒産した。最近は美味しい学、個性的なキャンパスキッチンがメディアに登場することが増えたこともあって、「まさか、学が潰れるなんて…」という声が多いみたいだが、元業界の営業をやっていた立場から言わせてもらうとちっとも「まさか」ではない。「だろうな」って感想しか出てこない。大学学は一部を除けば、ウマ味のない案件なのが業界内の常識だからだ。何らかの対策を講じないと、今後、大学の学の閉鎖は増えていくかもしれない。実際、僕が携わっていたときは学を積極的に攻めるのを禁止されていた。上からの指示に反旗を翻して女子大の学への入札、コンペだけは積極的に参加していたのは個人的な思いがあったからにすぎない。以前、拙ブログで取り上げた学校給と学ではまったく違う(元給営業マンが話題の「マズい」学校給を考察してみた。 - E

    元給食営業マンが話題の大学学食倒産を考察してみた。
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    RlE 2018/02/02
    「学食経営」という、鋭くて的確で専門的な立場からの良記事。でも「普段はEDやJDを連発しているんだよなぁ・・・」と複雑な気持ちになるのは私だけではないはず。これもフミコさんの魅力の一つか。
  • 子どもはいないけれど子どものことを知っているハナシ - 働けおっさんブロガー

    どうも、マスクド・ニシオカです。 読者登録させていただいている、ブログの先人でありブログ界の偉人でもあるフミコフミオ氏が、このような記事を書かれました。 delete-all.hatenablog.com 詳しくは読んで頂くとして、タイトルから想像できるように「子どもを持たない大人」の話です。読ませていただいて、自分も同じ境遇であり、しかも子どもに関わる仕事を長くしていたということ、そして一番大きな乗っかりたい!あやかりたい!というゲス根性丸出しで、思ったことを書かせていただきます。 3歳からスイミングスクールに通うようになってそのまま水泳を続けて大人になって、一度は料理人としてイタリアンレストランに就職しますが、見事にケツを割って子どもの頃から慣れ親しんだ水泳を教える側になり、そこから28年ほどスイミングスクールでコーチの仕事をしていました。 そのコーチの仕事をしているときに生徒(お客さ

    子どもはいないけれど子どものことを知っているハナシ - 働けおっさんブロガー
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    RlE 2018/01/16
    私的には「結婚したり、子供は作らないんですか?」という(悪意に満ちた)問いには「面倒くさいから」で終わらせるようにしています。でも裏ではやはり傷つきますね。
  • 「子供を持てばわかる」で話を終わらせるのヤメて。 - Everything you've ever Dreamed

    とある友人と飲んでいて「子供は東大か京大へ行かせるつもりだ」と冗談を聞かされたので「言うのはタダだからな」とゲラゲラ笑ったら相手が真顔で半ギレしていた。冗談ではなかったらしい。「小学5年生の息子を学習塾と英会話と体育予備校とスイミングスクールに通わせているので小遣いが少ない」という愚痴からの流れで飛び出した東大進学希望発言。僕が冗談と勘違いしたのも無理はない。と思う。なぜなら彼は学生時代、どちらかといえば、というか、明確に勉強が出来ない人だったからだ。じっさい、酔っぱらっていたとはいえ、その場で暗唱した九九も相当に怪しかったし、「dog」の意味を問われた英語の小テストで「ドッグ」とカタカナで解答していたのを僕は強烈に覚えている。トンビが鷹を生む、ということはありうるけれども、自分の遊びほうけていた過去や目の当てられない成績を棚に上げて、子供に猛烈に勉強をさせて成績を望むのは何なのだろう?僕

    「子供を持てばわかる」で話を終わらせるのヤメて。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2018/01/15
    珍しくフミオさんらしくない。「子供を持てば分かるよ」理論には「その呪文を唱える親に限って、大成しない子供が多いよねー。なんでだろうねー。」と痛烈に反撃するのに。
  • 20年間引きこもっていた友人の社会復帰の厳しさに泣きそうになった。 - Everything you've ever Dreamed

    これらの記事の続きです。 http://delete-all.hatenablog.com/entry/2017/05/22/200000 http://delete-all.hatenablog.com/entry/2017/09/07/203505 先日、新卒入社した会社で心身を壊し、以来20年間引きこもりをしていたFと地元スーパーの総菜コーナーで偶然会った。Fと顔をあわせるのは夏に同じスーパーで会って以来、話をするのは社会復帰を目指して動きはじめたと彼の母親から聞いて電話をかけて以来になる。20年前、Fが引きこもり状態に陥ったと知ってから、ずっと気になってはいた。ただ、自分がFに対して出来ることの少なさから、後ろめたさを覚えつつ、特別なアクションを起こさなかった。今はその時期に会わなくて良かったとさえ思っている。駆け出しの営業マンとして走り回っていた20代の僕は、引きこもり続けるFを

    20年間引きこもっていた友人の社会復帰の厳しさに泣きそうになった。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2017/12/27
    「9回裏で逆転満塁サヨナラホームランを打てなくても、嫌がらせのシングルヒットは打つことができる。」この言葉が私の胸を打つ。もうじき大晦日なのにしんみりしてしまった。これでフィクションだったらキレる。
  • 幽体離脱してみてわかったこと。 - Everything you've ever Dreamed

    この夏。僕はどうやら幽体離脱とやらをしていたらしい(ツイッターではたびたび報告していた)。どうやら、とやら、らしい、と曖昧で不確定な言葉が並んでいるのは、僕の体験したものが「正式」な幽体離脱に該当するのかわからないからであり、当の人である僕に離脱った実感がないからである。もしかすると僕が幽体離脱と呼んでいる事象は、幽体離脱のプロからみれば、まったく異なるものかもしれない。きっかけは実家に住む母からの電話である。母は深夜2時過ぎ、トイレに行く際、実家のリビングにあるテレビの前に座ってボーッとしている僕の影を見たというのだ。神仏に誓っていい。ありえない。確信をもっていえる。女房が寝静まった深夜2時の僕は例外なく大人向けの動画を視聴するお楽しみの時間を過ごしているからである。母は、母性で「ああ、死んでしまったのだな」と直感したらしい。息子が死んだ。母は人生で1、2を争うような重大な事実に直面し

    幽体離脱してみてわかったこと。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2017/12/14
    「僕の家族愛はとうに破綻しております」と、実の家族すらネタにしているのに、笑って読ませる文章。この時点ですごいのに、ひらがなの使い方はもうヤバイ。「文才の無駄遣い」とはこのことだと思う。
  • 大人になれなかった子供たち - Everything you've ever Dreamed

    生きることに理由や言い訳をつける生き物は人間だけで、僕は、人間を人間たらしめているそういった機能や行動を、美徳であると同時に欠点でもあるんじゃないか、と思っている。この夏まで僕は失業していた。辛いことの方が多い時期だったけれども、おかげで昼間の町並みの様子を観察することも出来たし、何人かの旧知の顔を見つけることも出来た。Tのお母さんもそんな旧知のひとりで、彼女は僕を見つけるなり「ま~立派になって」と言いながら僕の肩をパンパン叩いた。平日の昼間に、スヌーピーのTシャーツと麻のズボーンのコーデで、サンダルを引っかけている、無精ヒゲの中年男に「立派」って。おばさんも七十才を超えているはず。「ボケてしまわれたのか…」と愕然とした。Tは幼稚園から中学校の義務教育タイムまで一緒だった5人の友人のうちのひとりで、ボンクラ度合いでは僕といい勝負が出来る奴だった。ボンクラ同志、仲も良かった。一学年上のバカで

    大人になれなかった子供たち - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2017/12/13
    フミオさんの更新が速く、最初は嬉しかった。でも最近は「生き急いでない?」と文章の隅からにじみ出る狂気や絶望感を感じる。文章に生命を込め続けるのは非常にしんどいだけに、なんか心配になってきた。
  • 「この町にイオンが出来るんだぜ!」とヤンキーは言った。 - Everything you've ever Dreamed

    海沿いにあるコンビニエンスストアの駐車場で懐かしい顔を見かけた。軽自動車から出てきたそいつは中学時代のクラスメイトで「不良」に分類されるタイプの人間だった。シンナーもタバコもやらなかったわりに僕はヤニそいつと仲が良く、アイアン・メイデン、モトリー・クルー、ブラック・サバス、メタリカ、そいつがセレクトしたヘビーメタルばかりを入れたソニー製のカセットテープ(通称「メタルカセット」)を貰ったりもした。決して友人ではなかった。そいつからはゲンコツやビンタや強烈なデコピンをらってヘコヘコしていたので、僕にはそいつの配下になった気はないが、そいつは僕のことを子分の1人と考えていたのは間違いない。心外だが仕方ない。僕と子分1号2号の違いに気づく人はいなかったのだから。 そいつは芸術的なまでに勉強が出来なかった。九九も出来たか怪しいものだ。中学時代の僕はお陰さまで勉強をしなくてもそこそこ優秀だった。受験

    「この町にイオンが出来るんだぜ!」とヤンキーは言った。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2017/12/07
    今回のブログで改行があり、非常に驚いた。そのせいか、そいつ君やイオンの話が頭の中に入ってこない。
  • 結婚に何かを求めるのが間違っている。 - Everything you've ever Dreamed

    誰が言ったか知らないが、長い年月を共にした夫婦に言葉はいらないって、アレ、当だね。そのフレーズを証明するように、7年という気の遠くなるような時間を過ごした僕との間でも会話がなくなっている。セックスレスに加えて会話レス。いわばサイレント・プロレス。会話こそないが、これ、それ、あれ、どれ、こそあど言葉の多用と筆談メモとアイコンタクトで過不足ないコミュニケーションが取れている。静謐で、きわめて快適な生活空間。心優しく無責任な外野の方々からは、こういう状態を指して、すぐ離婚しろ、結婚奴隷め、向いていない、などと温かい助言をいただくが、少々落ち着いていただきたい。当の人である僕が現状に少しも絶望していないのだ。というよりもともと結婚に対して過度の期待や希望をもっていないので、こんなもんだろという感想しかないのだ。コブクロとか歌っちゃうような大袈裟な式で、永久の愛を誓って数年後に別れた夫婦を何人

    結婚に何かを求めるのが間違っている。 - Everything you've ever Dreamed
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    RlE 2017/12/06
    「期待していない」という言葉の裏返しは、「期待しすぎて自分が勝手に傷つきたくない」にもとれる。