YouTubeやニコニコ動画といった動画共有サービスでは、日常的にテレビ番組が無断でアップロードされるという著作権侵害の問題が起こっている。一方で、テレビ番組などの動画コンテンツを持っている日本のコンテンツホルダーは、積極的にネットにコンテンツを提供しておらず、有料の動画配信サービスもいまいちぱっとしない。 消費者の中には「ネットでテレビ番組が見られたら便利なのにねー」という感覚の人も少なからずいるが、なぜテレビ番組はウェブ上で流せないのだろうか? 25日に行なわれたJASRACのシンポジウムでは、IT業界、省庁、放送業界などの出身者5名がパネルディスカッションに参加。その場では、「儲ける仕組みがないのに、とりあえずコンテンツを提供しろと言われても……」といった、ある種、戸惑いのような企業側の声も聞かれた。論点について簡単にまとめると、下記の3点になる。 1)著作権法の改正でネットのコンテ
![「流通すれば儲かる」は幻想──ネットにテレビ番組が流れないワケ (1/2)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ea842ae3c15a6ebca6b87ec095d27fab7d373e3b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fascii.jp%2Fimg%2F2008%2F03%2F27%2F1565087%2Fl%2Fc8f8d6235c2ece55.jpg%3F20200122)