学校で変なことを教えないでほしい。1月下旬の日教組の教研集会で報告されたという「桃太郎」もその一つだ。中学の文化祭で男女平等をテーマに、桃から「桃太郎」と「桃子」の男女が生まれたという劇をつくったという。鬼ケ島には桃子が行く-あきれた展開だ。桃太郎は過去に「退治される鬼の気持ちになって考えてみよう」と、「反戦平和教育」の題材にされた例もある。 神話や昔話は、当時の人々の生活や考え方を伝える貴重な遺産だ。ところが戦後の教育で悪者扱いされてきた。いまだに授業で扱うことを「復古調」「つくり話」と批判し、教えたがらない風潮があるようだ。 平成20年改定の学習指導要領で、小学1、2年生の国語で、昔話や神話・伝承の読み聞かせが盛り込まれ、教科書に「いなばの白うさぎ」や「ヤマタノオロチ(八岐大蛇)」などが取り上げられている。ところが教員の中には大蛇の尾から草薙(くさなぎ)の剣(つるぎ)を取り出す場面が「