少し前の話になるが、フランスの大統領選挙は結局マクロンの勝利に終わった。 世間で言われていた通りの結果であったと言える。 僕は正直、今回の大統領選挙にはあまり興味がなかった。 どうもマクロンが勝つという退屈な結果に終わりそうな感じがしたからだ。 第一次投票の結果もマクロン有利を示唆するものだったし、選挙に関する報道からも国民戦線はいまいち時流に乗れてないという印象を受けた。 あるいは、時流というのは確かにあるにはあったのだが、それは決戦投票で勝てるほど強いものではなかった、というべきだろうか。 そのためもあって、国民戦線の選挙運動も典型的なプロテストパーティーのものにとどまり、効果的なメッセージを打ち出す事ができなかった。 こういうのは背景にはっきりした時流がないと、メッセージがまとまりきらないのである。 だから僕は今回の選挙戦は退屈な結果になるだろうと思ったし、実際に結果はマクロンの当選