ブックマーク / www.cochrane.org (10)

  • 音楽療法はがん患者に利益をもたらすか

    問題点 がんは精神的、身体的、そして社会的な苦痛を与えることがある。音楽療法や音楽による医学的介入は、がん患者の症状や治療による副作用を軽減し、心理社会的なニーズに対処するために用いられてきた。音楽による医学的介入では、患者は医療専門家によって提供される録音された音楽を単に聴くだけである。これに対し、音楽療法は訓練を受けた音楽療法士によって行われる必要があり、治療プロセスが存在し、個人に合わせた音楽体験が提供されなければならない。 レビューの目的 このレビューは2016年のコクランレビューの更新版である。前回のレビューでは52件を組み入れた。今回のレビューの更新では、がん患者を対象に、音楽介入がどのような精神的および身体的な治療成果をもたらすかを検討した試験を新たに追加した。2020年4月までに発表された試験を検索した。 主な結果 新たに試験29件を特定し、このレビュー最新版のエビデンスは

    音楽療法はがん患者に利益をもたらすか
    SCR
    SCR 2021/11/30
  • 自閉症スペクトラム障害(ASD)患者に併存した強迫性障害(OCD)に対する行動療法および認知行動療法

    レビューの目的 このレビューの目的は、認知行動療法(CBT)が自閉症スペクトラム障害(ASD)を併せ持つ強迫性障害(OCD)の人に役立つかどうかを確認することである。 背景 ASDの診断を受けている人のあいだでは、似た性質を有することが多い。ASDの診断を受けた人は、社会的な交流やコミュニケーションを他の人とは違った形で理解していることが多い。また、ASDの人は、他の方に比べて考え方が柔軟ではないため、通常の心理療法を適用することが難しい場合がある。ASDに関連するどの研究分野を優先すべきかを臨床家が決定する際に、ASD当事者の意見は貴重である。 OCDと診断された人は、ある特定の症状を持っており、それが生活を送る上である程度影響を与える。OCDを持つ人は、望んでいないにもかかわらず、固執した考えを持っており、その考えが理不尽であると思うことがよくある。このような考えは、自分や誰かが傷つけ

    自閉症スペクトラム障害(ASD)患者に併存した強迫性障害(OCD)に対する行動療法および認知行動療法
    SCR
    SCR 2021/11/25
  • 物質使用障害に対するマインドフルネスに基づく介入

    このレビューの目的は何か? このコクラン・レビューの目的は、マインドフルネスに基づく介入(MBI)、すなわちマインドフルネス瞑想のトレーニングを含む介入が、物質使用障害(SUD)(アルコールや薬物の使用、ただしタバコ使用障害は除く)の症状を改善するかどうかを明らかにすることである。コクランの研究者は、この質問に答えるために、すべての関連研究を検索、選択、分析した。SUDsの治療としてMBIを評価した40件のランダム化比較試験が見つかった。 要点 SUDの結果は、MBI終了直後と、MBI終了後3カ月から10カ月までのフォローアップの異なる時点でモニターされた。他の介入(標準治療、認知行動療法(CBT)、心理教育、サポートグループ、身体運動、薬物療法)と比較して、MBIは物質使用日数をわずかに減少させる可能性があるが、他のSUD関連の評価項目を減少させるかどうかは非常に不確かである。無治療と比

    物質使用障害に対するマインドフルネスに基づく介入
    SCR
    SCR 2021/11/24
  • 成人の抑うつに対する行動活性化療法

    レビューの論点 今回のコクランレビューでは、行動活性化療法が成人の抑うつにどの程度効果があるのかを調べたかった。 (訳者注:行動の活性化 (behavioural activation:BA)は、楽しみや達成感を感じる行動のレパートリーを日常生活の中で増やすことで、意義のある生活の実現を目指す心理療法である。心理療法として、これまでエビデンスが最も高度とされてきた認知行動療法(cognitive behavioural therapy:CBT)に比べて、専門的な知識が要らず、コストも安いというという特徴がある。) なぜこれが重要なのか? 抑うつはよくある心の健康の問題であり、悲しみの感情が長く続いたり、かつては楽しめていた人との関わり、色々な活動、および物事に対する興味が失われることがある。人は抑うつ状態になると一日の大半を悲しみやイライラ、あるいは疲労感に苦しめられたりする。また、眠れな

    成人の抑うつに対する行動活性化療法
    SCR
    SCR 2020/08/18
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対するインターネットによる認知行動療法

    このレビューの重要性は? 心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、重篤な心的外傷(トラウマ)イベントの後によく起こりうる精神疾患である。症状としては、悪夢やフラッシュバック、苦痛な思考といった心的外傷(トラウマ)を再体験することや、心的外傷(トラウマ)となったできごとを想起するようなものを避けること、思考や気分のネガティブな変化を経験すること、イライラ感、驚きやすさ、怒り、睡眠障害、集中困難といった過覚醒症状などが含まれる。PTSDは、心的外傷(トラウマ)に焦点を当てた対話による治療によって、効果的に治療することができる。最も効果的な治療法には、認知行動療法(CBT)に基づくものがある。しかし残念ながら、これらの治療法を提供できる資格を持つセラピストの数は限られている。また、治療に参加するために仕事を休まなければならなかったり、交通手段の問題など、治療へのアクセスを制限する要因もある。 代わ

    心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対するインターネットによる認知行動療法
    SCR
    SCR 2020/06/10
  • 心的外傷後ストレス障害(PTSD)のためのカップル療法と家族療法

    なぜこのレビューが重要なのか? PTSDは個人と人間関係の両方の問題に関わる重大な疾患である。カップルや家族を対象とした治療はPTSDの治療法として推奨されてきた。しかしながらこれらの治療法がトラウマ症状や、その他の精神衛生と人間関係の問題を軽減するのに効果的か否かは明らかになっていない。今回のレビューは、PTSDをもつ成人に対するカップル療法と家族療法に関する研究の知見を要約する初の試みである。 このレビューに関心を持つ人は誰か? トラウマに苦しむ人々、及びその家族、研究者、精神衛生の専門家 このレビューでわかることは何か? カップル療法や家族療法は、PTSDの症状やその他の精神衛生や人間関係の問題に対する治療において、”無治療”や他のタイプの治療と比較して有効なのだろうか? 他の治療法よりも効果的なタイプのカップル療法や家族療法は存在するのだろうか? このレビューで対象となる研究は?

    心的外傷後ストレス障害(PTSD)のためのカップル療法と家族療法
    SCR
    SCR 2020/02/15
  • うつ病に対する音楽療法

    このレビューの重要性は? うつ病は、気分の変化、関心および喜びの喪失を引き起こすよくある問題である。資格のある音楽療法士との定期的ミーティングを含む治療介入である音楽療法は、感情表出を通じて気分の改善に役立つと思われる。このレビューによって、うつ病患者における音楽療法の効果についての新しい情報が得られるかもしれない。 このレビューに関心がある人は? 次の人が我々のレビューに関心をもつと予想される-うつ病患者とその家族、友人および介護人、一般開業医、精神科医、心理学者およびその他の精神衛生領域で働いている専門家、精神衛生領域で働いている音楽療法士、精神衛生政策立案者。 このレビューでわかることは? 1.音楽療法は通常の治療単独または心理療法よりも有効であるか。 2.音楽療法の形式間に優劣はあるか。 このレビューで対象となる研究は? すべての年齢群(青少年から高齢者)の合計421例を組み入れた

    うつ病に対する音楽療法
    SCR
    SCR 2018/03/03
  • 出産中の女性への継続的支援

    論点 昔は、出産になると周囲の女性たちが産婦を気にかけ、支え、必ず誰かが産婦にずっと付き添ったものだった。このような支援を「継続的支援」と呼ぶ。しかし、多くの国において、自宅ではなく病院で出産をする女性が増えた。そして出産中に継続的支援を受けられることは当たり前ではなくなり、例外的になった。このコクランレビューの目的は、出産時の継続的支援が産婦とその赤ちゃんにもたらす効果を理解することである。この疑問に答えるため、我々はあらゆる関連研究を集めて分析した(文献検索日:2016年10月)。 重要である理由 これまでの研究によると、出産中の支援者の存在により、産婦に多くの良い効果がもたらされることがわかっている。支援の内容には、情緒的支援(継続的に付き添う、安心させる、褒める)、分娩進行に関する情報提供などが含まれる。他にも、陣痛を乗り切るテクニックについてのアドバイス、安楽にする方法(心地良い

    出産中の女性への継続的支援
    SCR
    SCR 2017/08/31
  • 個別のカウンセリングは人々が禁煙するのを助けるか。

    背景 個別カウンセリングは、喫煙をやめようとしている人々 を助けるためによく使われます。このレビューでは、医療とは別に1回以上の対面セッションを行った、訓練を受けたセラピストによるカウンセリングの臨床試験に注目した。アウトカムは、少なくとも6ヵ月後に非喫煙者であることであった。 試験の特性 私たちは2016年5月に臨床試験を検索し、1約19,000人の参加者を含む49の試験を同定した。全ての試験は少なくとも10分以上続く対面カウンセリング セッションを1回以上含んでいたが、ほとんどはそれ以上長く行われた。多くは追加的支援として、さらに電話によるコンタクトを含んでいた。33の試験は、通常のケア、禁煙に関する簡単な助言、または書面による最小限の支援しかない対照群と、個別のカウンセリングを比較していた。そのうち、27の試験は人々が喫煙をやめるのを助けるニコチン置換療法(NRT)などの薬を提供しな

    個別のカウンセリングは人々が禁煙するのを助けるか。
    SCR
    SCR 2017/04/03
  • グループ禁煙プログラムは、喫煙をやめるのに役立つか?

    背景 喫煙をやめようとしている人々を助ける1つのアプローチは、グループベースの支援を提供することである。参加者は禁煙カウンセリングのトレーニングを受けたファシリテーターと定期的に会合を開く。プログラムの構成はさまざまである。このアプローチの強みは、参加者がお互いに支援と励ましを提供することである。関心のある結果は、グループプログラムの開始から少なくとも6ヶ月間の禁煙であった。 研究の特性 グループベースのプログラムと他のタイプの支援を比較したり、さまざまなタイプのグループプログラムを比較している66件の試験を特定した。最新の検索は2016年5月であった。 結果とエビデンスの質 13 の臨床試験 (4395人の 参加者)では、 対照群の人たちには 自助プログラムが提供されていた。グループベースのアプローチには利益があり、禁煙可能性は50%から130%増加した。つまり、100人中5人が自助教材

    グループ禁煙プログラムは、喫煙をやめるのに役立つか?
    SCR
    SCR 2017/04/03
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