小学校に入学後、環境変化に適応できず、授業中に歩き回るなどの問題行動を起こす「小1プロブレム」対策のため、文部科学省は新年度から、就学前の子どもを対象にした土曜授業を行う小学校に対し、教材費や講師料など費用の一部を負担することにした。 入学前に「学校」を体験してもらうことで新生活になじみやすくなると期待する。小学校3000校への補助を予定している。 活動の例として同省があげるのは、ひらがなの読み書きや数遊び、読み聞かせ、英会話など。 幼稚園での教育内容を示した同省の「幼稚園教育要領」では、ひらがなの読み書きや英会話などの学習は求めていない。このため、「授業」では学力をつけるより、楽しみながら、学ぶ雰囲気に触れてもらう活動を重視、講師には地域の高校生、大学生、外国人らを想定している。