[ニューヨーク 28日 ロイター] 米ニューヨーク市で26日、銃や刃物による凶悪事件の通報が1件もないという珍事が起きた。28日に発表した同市警は、「記憶する中では初めて」としている。 同市の今年の殺人発生数はこれまで366件で、昨年同時期の472件に比べ約22%の大幅減となっている。発生率では1960年以来最低となる見通し。 一方、携帯電話が盗まれる事件が急増し、窃盗が前年比9%増加していることを受け、犯罪総数は3%増加しているという。 米警察に関する著書「American Police, 1949-2012」を書いたトム・レペット氏は、殺人事件の減少について、ニューヨーク市警による能動的な警ら活動が奏功したとの見方を示した。