<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年01月10日 (月)時論公論 「誰かに"必要とされる"心地よさ」 こんばんは。きょうは成人の日です。全国で124万人の若者がことしの元日を20歳で迎えました。閉塞感に覆われたこの日本社会で、新たに大人の仲間入りをした若い人たちが、自信を持って生きていくために大切なことは何か。新成人が生まれ育ったこの20年の日本社会の変化を振り返りつつ、考えます。 新成人が生まれたのは、1990年。物心ついた頃には、バブル経済が崩壊し、日本経済は低迷の一途をたどりました。新成人は、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた日本も、バブル景気も知りません。閉塞感が広がり、不安が蔓延する時代を生きてきました。 90年代以降、日本では社会のありようが大きく変わりました。長い間、人々の安心できる居場所となり、支えとなってきた企業や家族が、その役割を十分