まず事実を並べてみよう。日本の地方都市や多くの郊外には膨大な空き家、廃墟が出現することになる2004年をピークに日本の人口は急激に減り始め、2050年には9,500万人を割り込むと想定されている。都市部の人口減はさらに進み、集中と過疎化のコントラストが明確になる。 物流にも決定的な変化が訪れようとしている。もうすぐ地方都市や郊外の大型ショッピングセンターと呼ばれるものは消滅し始めるだろう。 2010年、インターネットの通信販売の売上高が百貨店等の小売の売上高を上回った。これは何を意味するのか。大型ショッピングセンターや郊外のロードサイド店舗に投資されていた資本はすでに通信販売や物流の整備へと移行している。人が存在している店舗から、人ではなく機械のみが動き回る倉庫へと投資が移っているのだ。やがて郊外にあったショッピングセンターなどはかなりの数が消滅し始めるだろう。郊外は中心を失うことになるの