鞍田崇(哲学、環境人文学)+福嶋亮大(文芸批評)+林憲吾(アジア近現代都市史)+岡村健太郎(建築史、都市史、災害史) 被災地域の現在 林憲吾──今回の特集の趣旨は、復興を契機に新しい社会が生まれるための条件を考えることにあります。この特集のきっかけは、以前に、下北沢にある書店B&Bにて開催した座談会「復興に芽吹く」(開催=2017年8月26日)です。昨年2月に岡村健太郎さんの『「三陸津波」と集落再編──ポスト近代復興に向けて』(鹿島出版会)が出版されましたが、それを素材に、ここにいるメンバーで復興の意義を語りました。工学的に語られがちな復興をなるべく人文学の視点から捉えてみたいと考え、『復興文化論』を書かれた文芸評論家の福嶋亮大さん、民藝を軸に地方の文化や社会を考察している哲学者の鞍田崇さんにお声がけしました。ただ、その際は東京での開催で、復興の現場で実際にどのような動きがあるのかを共有で
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