高松市の出版社が、2022年10月に発行した一冊の本が、インターネット通販サイト「アマゾン」の売れ筋ランキングで上位を獲得するなど、人気を集めています。日本最古の歌集と言われる万葉集を現代語訳した本なんですが、そのユニークすぎる内容が、SNSなどで話題なんです。 奈良時代に編さんされた、現存する日本最古の歌集「万葉集」には、天皇から庶民までさまざまな人々が詠んだ4500首以上の和歌が収められています。それから長い年月が経ち、万葉集から引用してついた元号「令和」の時代……。 (巻十一 2370番歌) 「恋ひ死なば 恋ひも死ねとや 玉桙の 道行く人の 言も告らなく」 相手を死ぬほど好きになってしまった女性が、誰も後押ししてくれないと嘆くこちらの歌は――。 (現代語訳:巻十一 2370番歌) 「『キュンキュンして死にそう』っていったら『死ね』っていわれるし 世間は冷たいもんや」 え? キュンキュ