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  • 井庭崇のConcept Walk | Vision Cube: 未来の社会をかたちづくる「新しい学問」をつくる

    僕は、いま行なっているパターン・ランゲージの研究や社会システム理論 / 創造システム理論の研究を通じて、未来の社会をかたちづくる「新しい学問」をつくることに寄与したいと考えている。 学生時代、当時できたばかりの慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)で学び、研究し、現在はここで教員をしている。SFCという既存学問分野にとらわれない研究・教育の場にいたからこそできる知と方法の探究を、さらに推し進めたい。 未来の社会をつくる「新しい学問」とは、どのようなものだろうか。それを考えるために、ここでは次の3つの軸で構成される空間を考え、位置づけを試みたい。ここでは、この空間を「Vision Cube」と呼ぶことにしよう。 以下、走り書きのようなかたちになってしまうが、いま考えていることをまとめておくことにしたい。 (1) Academic-oriented ←→ Issue-oriented (2)

    井庭崇のConcept Walk | Vision Cube: 未来の社会をかたちづくる「新しい学問」をつくる
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2017/06/21
    「超領域的で事実/価値を不可分とする新しい学問」のプラグマティックな実践。
  • 井庭崇のConcept Walk | 「つくることによる学び」とそのための場所

    「生きる」とは、ただ同じことを繰り返すことではなく、自分の今とこれから、ひいては自分たちの今やこれからを「つくる」ことである。 だからこそ、「生きる」ためには、「つくる」力が不可欠なのだ。 つくる力の育成においては、これまでの教育では、基礎となる知識やスキルを学んだのちに、その「応用」として実践するという段階的な方法がとられてきた。 しかし、変化が速く大きな時代にあっては、また、個人の価値観が多様化し、生き方の変更が自由な時代においては、基礎の習得ののちに応用という段階的方法が必ずしも適しているとは言えないだろう。 そこで僕は、段階的方法とは異なる考え方に基づく方法として、最初から「つくる」実践に取り組む「なか」で、知識やスキルを身につけていく、という方法に注目してきた。そしてそれを「つくることによる学び」(learning by creating)と呼び、それこそが「創造的な学び」(cr

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/01/27
    「生きる」とは、ただ同じことを繰り返すことではなく、自分の今とこれから、ひいては自分たちの今やこれからを「つくる」ことである。
  • 井庭崇のConcept Walk | 創造社会とクリエイティブ・メディア

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/18
    Consumption(消費社会)→Communication(コミュニケーション社会=狭義の情報社会)→Creation(創造社会)。
  • 井庭崇のConcept Walk | 詩、小説、そしてパターン・ランゲージ

    パターン・ランゲージは、内から創造を支える言語。パターン・ランゲージを書くということは、そのような生成力(generative power)をもつことばを生み出すということである。 パターン・ランゲージを書くということは、読者の想像力を引き出しイメージをつくり出す生成力をもつという点で、小説や詩を書くことに通じる(この関係性については、僕だけでなく、リチャード・ガブリエルも語っている。彼は、ソフトウェア分野のパターン・ランゲージの大御所の一人だが、ソフトウェア・エンジニアであるとともに、詩人であり、写真家でもある。彼こそが、パターン・ランゲージの世界に、詩や小説の分野の「ライターズ・ワークショップ」を取り入れた張人である)。 文学とパターン・ランゲージとの違いは、読者がある分野においてデザインを支援することにある。パターンは、自らの問題を発見・解決するための記述形式になっているのだ。 つ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/14
    小説や詩では、読者は読者にとどまるが、パターン・ランゲージでは、読者はそれを用いたデザイナーになる。
  • 井庭崇のConcept Walk | 「いきいきと美しく生きる」ためのパターン・ランゲージ、ORFで公開・配布!

    「いきいきと美しく生きる」ためのパターン・ランゲージ『ジェネレイティブ・ビューティー・パターン』(Generative Beauty Patterns, 通称 ジェネパタ)が完成しました! Generative Beauty Patternsは、自分らしく「いきいきと美しく生きる」ためのパターン・ランゲージです。"generative"(生成的)というのは、日々、自分で自分の「いきいきと美しく生きる」生き方をつくっていく、という意味です。 今回まとめた冊子には、48個のパターンが収録されています。各パターンには、「いきいきと美しく生きる」ことについて考えること・実現することを支援するヒントが書かれています。大切なのは、ここに書かれているのが「いきいきと美しく生きる」ための直接的で具体的な「答え」なのではなく、読む人ごとにその人らしさを踏まえながら、自分なりの「いきいきと美しく生きる」やり方

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/11/18
    読む人ごとにその人らしさを踏まえながら、自分なりの「いきいきと美しく生きる」やり方を考え・実践する支援のメディア。
  • 井庭崇のConcept Walk | 「生き生きとした学び」を実現する教師の新しい役割=アーキテクトビルダー

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/08/28
    建築家(architect)と請負業者(constructor)の両方の面をもつということ。
  • 井庭崇のConcept Walk | 生き生きとした学びの実現に向けて(アレグザンダーの文献から考える)

    クリストファー・アレグザンダーが近代の建築の生産システムについて語っている批判を読むにつけ、それはそのまま近代の教育システムにも当てはまると感じる。つまり、これは一分野の問題なのではなく、近代の問題なのだろう。 ここに、『パタンランゲージによる住宅の建設』(C.アレグザンダー他著, 中埜博 監訳, 鹿島出版会, 1991, 原著1985)を読みながら考えたことを、(荒削りだが)覚え書きとして記しておくことにしよう。 建築と教育の問題の同型性を考えるために重要となる箇所について、『パタンランゲージによる住宅の建設』から引用しながら話を進めたい。 今日世界中にある住宅生産のシステムを考察してみると、そのほとんどに、人間社会に必要な二つの基的な認識が欠落していることに気づきます。 [ひとつは、すべての家族、すべての人間は唯一無二であるという認識であり、人間の尊厳を表し守っていくにはこの独自性が

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2012/08/28
    政府や委員会で決められた学習ユニットをこなすというやり方ではなく、自分らしいやり方で学びを実現いていくイメージ。
  • 井庭崇のConcept Walk | プレゼンテーション・パターン(Presentation Patterns)の紹介

    あらゆる分野・領域でイノベーションが求められている現在、自分の考えや新しいアイデアについてプレゼンテーションすることが、ますます重要になっています。そこで求められているプレゼンテーションというのは、単なる「伝達」ではなく、そのこと自体が新しい「創造」であるような「創造的プレゼンテーション」(Creative Presentations)ではないでしょうか。 創造的プレゼンテーションは、聞き手が自身の経験・知識を混ぜ合わせた新しい認識や発見をつくることを誘発し、次なる行動を生み出すことで、未来をつくリ出します。そのような創造的プレゼンテーションは、一体どのように実現できるのでしょうか? 井庭研プレゼンテーションパターン プロジェクトでは、創造的プレゼンテーションのデザインの秘訣を「プレゼンテーション・パターン」というかたちにまとめました。ここには、プレゼンテーション・デザインの視点や方法が3

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/11/30
    創造的プレゼンテーションのデザインの秘訣をかたちに。プレゼンテーション・デザインの視点や方法を34通り収録。
  • 井庭崇のConcept Walk | プレゼンテーション・パターン(プレパタ)完成!

    春から井庭研で取り組んできた「プレゼンテーション・パターン」がついに完成しました! 「プレゼンテーション・パターン」(Presentation Patterns、通称 プレパタ)は、創造的プレゼンテーションの秘訣をパターン・ランゲージ形式でまとめたものです。伝えたいメッセージの表現や、魅せ方、番の心がけまで、プレゼンテーション・デザインにおける重要な視点と方法を34個収録してあります。 このプレゼンテーション・パターンを、ぜひ、みなさんのプレゼンテーション、表現、パフォーマンス、コミュニケーション等に活かしていただければと思います。 プレゼンテーション・パターンの冊子は、来週11月22日(火)・23日(水・祝)に六木ミッドタウンで行われる SFC Open Research Forum(ORF)の井庭研ブースで配布します。みなさん、ぜひ来てください! ←※1日目ですべての在庫がなくなり

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/11/18
    単なる「伝達」ではなく、そのこと自体が新しい「創造」であるような「創造的プレゼンテーション」(Creative Presentation)。
  • 井庭崇のConcept Walk | 学習パターンカードゲーム(α版) 完成!

    学習パターンのカードゲームが出来上がりました! このカードゲーム制作は、『地球環境カードゲーム マイアース』の生みの親である岡崎 雄太くんが、twitterで「学習パターンのカードゲームをつくりたい」とつぶやいたことから始まりました。その後、一気に即興コラボが数ヶ月行われ、ついに出来上がりました! ゲームのルールやバランス等は、岡崎くんと、SFC学部生の高岡くんと岡部くん(あ、みんな名前に「岡」がつく!)が考えてくれました。そして、かつて学習パターン制作に関わった井庭研の坂さんと僕が学習パターンの内容・意味の観点からのチェックをし、そして、僕がカードのデザインをしました。 自分でいうのもどうかと思いますが、なかなか素敵なカードゲームに仕上がったと思っています。学習パターンのエッセンスが詰まっているので、ゲームをプレイしているうちに、学習パターンの言葉(パターン名)と考えに、自然と馴染むこ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/09/03
    ゲームをプレイしているうちに、学習パターンの言葉(パターン名)と考えに、自然と馴染むことができる。
  • 井庭崇のConcept Walk | 世界でも珍しい「パターンランゲージ」の授業、講義映像&資料公開

    2010年度秋学期に慶應義塾大学SFC(総合政策学部/環境情報学部)で僕が行った授業「パターンランゲージ」の講義映像と資料が、全回分ネットで公開されている。パターンランゲージについての授業ということで、世界でもかなり珍しい授業だと思う。中埜博 氏、竹中平蔵 氏、江渡浩一郎 氏との対談も必見。興味がある方は、ぜひどうぞ。 「パターンランゲージ」@SFC-GC (Global Campus) 2010年度秋学期(担当:井庭 崇) http://gc.sfc.keio.ac.jp/cgi/class/class_top.cgi?2010_25136 この授業では、創造・実践のための言語として「パターンランゲージ」を取り上げ、その考え方と方法を学びます。パターンランゲージは、創造・実践の経験則 を「パターン」という単位にまとめ、それを体系化したものです。かつて、建築家のクリストファー・アレグザンダ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/04/21
    パターンランゲージは、創造・実践の経験則 を「パターン」という単位にまとめ、それを体系化したものです。
  • 井庭崇のConcept Walk | 「創造の知」の言語化 − なぜ僕はパターン・ランゲージをつくるのか?

    僕は、個人・組織・社会の創造性(クリエイティビティ)に興味がある。創造的なプロセスと言ってもいい。そこで、創造性や創造的プロセスについてあれこれ考えたところ、創造という事態は、円環的なシステムとしてしか描けない、という結論に至る。こうして、オートポイエーシスのシステム概念を用いた 創造システム理論(Creative Systems Theory)を提唱することになる。心理学でも組織論でもない、創造性についてのまったく新しい捉え方である。 その理論の核心は、創造とは《発見》の生成・連鎖である、という点だ。生成した途端に消滅してしまう出来事としての《発見》。しかも、物理的世界とは異なり、《発見》はコンティンジェント(偶有的)な存在であり、別様でもあり得た可能性が絶えず伴っている。決定論的な因果関係で決められるのではなく、コンティンジェントな選択として、《発見》は生起するということだ。因果法則的

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/04/21
    コンティンジェントな《発見》の生成には、それを下支えする「型」のようなものがある。
  • 井庭崇のConcept Walk | 探究型学習のためのパターン・ランゲージの制作(ブレスト→パターンの種)

    今日は、探究型学習をファシリテートするためのパターン・ランゲージをつくるため、東京コミュニティスクールの市川力先生にインタビューをし、実践知の抽出・記述を行った。朝10時半から夜10時半までの計12時間の充実のコラボレーションとなった。 探究型学習のミッションをどのようにつくるのか、アクティビティはどのようにデザインするのか、子どもたち同士のコミュニケーションの連鎖をどのように誘発するのかなど、市川さんのコツと考え方についての語りを引き出していく。それが、僕の役目だ。 特に、パターン・ランゲージとしてまとめることを想定して、語られたコツ(Solution)が、どのような問題(Problem)を解決しようとして行なっていることなのかや、どのような状況(Context)で使われるものなのか、について聞き出していく。ここが、パターン・ランゲージをつくるためのインタビューの重要なポイントである。

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/04/19
    探究型学習のミッションをどのようにつくるのか、アクティビティはどのようにデザインするのか、子どもたち同士のコミュニケーションの連鎖をどのように誘発するのか…
  • 井庭崇のConcept Walk | 地震の規模と頻度の法則から、大地震の発生可能性について考える(1)

    東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。そして、現在も被災地において、あるいは避難先において、不自由な生活を余儀なくされている方々に、心よりお見舞い申し上げます。 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、大地震の被害のみならず、そこから派生した大津波や原発の問題などによって、大きな被害・不安が続いている。このような状況のなかで、僕はなかなか仕事が手につかなかったのだが、少しずつ動き始めたいと思う。そこでまずは、研究者としての専門を活かしながら、地震について見つめ直すことから始めたい。 ここでは、地震の規模と頻度の法則と、近年の日の実データから、大地震の発生可能性について考えることにしたい。 地震の規模と頻度に関しては、「グーテンベルク・リヒター則」(Gutenberg-Richter Law)という法則が知られている。この法則によれば、地震

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2011/03/28
    東北地方太平洋沖地震は「あり得ない」例外的な規模の地震なのではなく、ごく稀にではあるが、統計上「起こり得る」規模の地震であったということ。
  • 井庭崇のConcept Walk | 竹中平蔵×井庭崇 対談:「政策言語」の提案とプロトタイピング

    先週の土曜日(2010年11月27日)、僕の授業「パターンランゲージ」に竹中平蔵先生をお呼びして、対談を行った。タイトルは「政策のパターンランゲージに向けて」。授業時間2コマぶち抜きの3時間対談だ。 対談といっても、何か具体的な社会・経済のイシューについて議論するタイプの対談ではない。その場でひとつの「創造」を行ってみよう、という実にユニークな形式の対談である。 もう少し具体的にいうと、竹中先生に政策デザインについて自らの経験や考えをお話ししていただき、僕がそれをまとめていく。つまり、竹中先生が「素材」を提供し、僕がそれを「料理」するという、即興的コラボレーションなのだ。オーディエンスは、その場に立ち会い、ときにその創造に参加する。 事前打ち合わせや準備なしで、当にその場でつくっていく。だから、当に時間内にできるかどうか、非常にチャレンジングな試みであった。 この対談で、僕らは何をつく

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2010/11/30
    「政策デザインのパターンランゲージ」。政策をデザインするときの問題発見と問題解決の知を言語化したもの
  • 井庭崇のConcept Walk | “つくる数学” と “つくる授業”

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