ブックマーク / tenro-in.com (23)

  • 新海誠監督の『君の名は。』を観て、ピクサーのジョン・ラセター方式をすべて捨てようと決意した。《天狼院通信》 | 天狼院書店

    2016-09-11 新海誠監督の『君の名は。』を観て、ピクサーのジョン・ラセター方式をすべて捨てようと決意した。《天狼院通信》 【全国の書店さんでお買い求めください】 *Amazonさんはこちらから▶Amazon『殺し屋のマーケティング』 *e-honさんはこちらから▶e-hon『殺し屋のマーケティング』(トーハン系の書店さんでご購入が可能です) *楽天ブックスさんはこちらから▶楽天ブックス『殺し屋のマーケティング』 *この記事は映画『君の名は。』の公開当初、2016年9月に書いたものです。 天狼院書店店主の三浦でございます。 はじめに断っておきますと、僕は新海誠監督のことは、何も知りません。前の作品は、観たのか、観ていないのか、はたまたTSUTAYAでDVDで借りたのに観ずに返したのか、定かではありません。 ただ純粋にその映画だけを観て、どう感じたかを自分でまとめたかったので、映画のパ

    新海誠監督の『君の名は。』を観て、ピクサーのジョン・ラセター方式をすべて捨てようと決意した。《天狼院通信》 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/09/12
    世紀の天体観測的な天才の出現を、人はロマンを持って待っているのかも。
  • 庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』を見てマーケティングが完全に変わると怖くなった。《天狼院通信》 | 天狼院書店

    2016-08-01 庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』を見てマーケティングが完全に変わると怖くなった。《天狼院通信》 天狼院書店店主の三浦でございます。 断っておきますが、僕はエヴァンゲリオン信奉者でもゴジラ信奉者でもありません。 エヴァンゲリオンも、アメリカ版のゴジラも、それなりに観ておりますが、まあ、たぶん、僕より詳しい人は大勢いると思います。 実は、今回、僕が確認したかった点は「マーケティング」でした。もちろん、クリエーターとして「コンテンツの質」は気になっていましたが、それよりもはるかに「マーケティング」が気になった。 もっと具体的に言うと、誰があの「宣伝」を仕掛けたのか、ということがとても知りたかったのです。 宣伝用のCM、いわゆる「トレーラー」は、はっきり言って最悪でした。 やっちゃったなー感が満載でした。 あまりに前作とそのコアなファンに傾倒しすぎて、『スター・ウォーズ』的な

    庵野秀明総監督の『シン・ゴジラ』を見てマーケティングが完全に変わると怖くなった。《天狼院通信》 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2016/08/03
    バズの爆発力を信じて、庵野秀明氏は、あえてトレーラーを「劣化」させた。
  • 本を読むことは、失敗だったのか | 天狼院書店

    記事:ゆら(ライティング・ラボ) 趣味読書です。 と言うのはオーソドックスすぎますか。 を読むのが好きなんです。 と言うのはチープすぎますか。 気が付くと、私はいつもを読んでいる。 を読むことは、一般的に悪いことだとは思われていないだろう。 塾講師をやっている私自身も、教え子たちに向けて、たくさんを読みましょうと、言ったりするぐらいなのだから。 なのに、私はを読むことが失敗だったのではないかと思うことがある。 おもしろいに出逢うと、寝を忘れて没頭する。 現実感を喪失し、深みにはまり、心が游ぐ。 自分を、まるごと持っていかれてしまう。 次の日の予定がたて込んでいようとも、例え、テスト期間の真っ最中だとしても、私はその世界に容易にはまり、気づけば朝だったということが度々あり、激しく後悔する。 これを、時間の消費だと思う人もいるだろうか。 でも、そんなのはたいした失敗ではない。

    本を読むことは、失敗だったのか | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2015/07/10
    本を読むことで、知らぬ間に私は、たくさんの疑似感情で継ぎはぎになっていた。
  • 本屋だけど紙の本を絶滅させる方法を真剣に考えてみた。《天狼院通信》 | 天狼院書店

    実は数年前、僕は真剣に電子書籍に参入しようと考えていた。 様々リサーチして、日電子書籍のパイオニアのような方にも会って、確信したことがあった。 これから、5年間、電子書籍がブレイクスルー・ポイントを迎える可能性は極めて低い。 とてもがっかりしたことを覚えている。 黎明期に格的に参入して、面白いことを連発すれば、勝てると思っていたのだ。 それは、天狼院書店をオープンさせる前の年のことだったので、2012年の終わり頃のことだったろうと思う。 今は2015年だから、あれから3年経ったということだが、予想通り、電子書籍は当初思われていた、出版界が戦々恐々としていた規模のブレイクスルーを得られないでいる。 僕も、発売日にキンドル・ペーパーホワイトを買って、新しい時代の幕開けを楽しもうと思ったのだが、そのキンドルは、今やどこに行ったかすら定かではない。 ともかく、僕はその自分の仮説を信じてリアル

    本屋だけど紙の本を絶滅させる方法を真剣に考えてみた。《天狼院通信》 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2015/04/23
    「車」が普及しても「馬」が絶滅するはずがないように、きっと「本」も未来永劫生き残る。
  • 【3/22豊島公会堂】映画/演劇『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』同時上映・上演《チケット販売サイト》 | 天狼院書店

    【新着情報】 *会場設営の都合により、開場時間が17:30、映画上映開始時間が18:00に変更になりました。 *2/20 御伽ねこむが映画・演劇両方に出ることが急遽決まりました!舞台にも出ます!当日ももちろん会場に来ます! *舞台終了後、豊島公会堂のステージが天狼院書店になります。御伽ねこむがメイド服でその店主をつとめます!映画と演劇を観てくれた方限定で、ミニ撮影会を開催します! ※前売り券の販売は終了しました。 【御伽ねこむ特設サイト】はこちらから 【共通特典は終了いたしました。】

    【3/22豊島公会堂】映画/演劇『世界で一番美しい死体〜天狼院殺人事件〜』同時上映・上演《チケット販売サイト》 | 天狼院書店
  • 京大に変人が多いと言われる理由《三宅のはんなり京だより》 | 天狼院書店

    京大には変人が多い。 なんて噂を聞いたことがあるだろーか。 実際に京大で日々を過ごしていると、 炬燵で鍋を屋外で囲んでいたり、卒業式にコスプレしたり、構内でマイク持って演説する人がいたりするのにも慣れてくる。 だから「変人?うーん多いかなぁ……?」と思うし、 「変人のフリしたい人が多いだけでしょう」なんて辛辣なご意見も聞く。 でも、三年目を迎えて、変人が多いと言われるだけの理由はある、と私は思う。 というのも、どう考えても京大というのは、 アウトロー気質――言ってしまえば「社会不適合者」に近い人々――の集まりだからだ。 社会不適合者、という上での「社会」とは、「みんな同じでいきましょう」という「社会」だ。 そんな中、私の周りの京大生からは 「中高時代、勉強はできたけど先生の言うこと聞かなかったから先生に嫌われてた」とか、 「仲間はずれにされたことある!周りの子から浮いてたからね」とかそんな

    京大に変人が多いと言われる理由《三宅のはんなり京だより》 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/08/31
    「みんな同じ」という日本の風潮に逆流しようとする人々が集まって、京大という場所ができているのかもしれない。
  • なぜ桃太郎はきび団子ごときで動物たちを命がけにすることができたのか?《桃太郎に学ぶマネジメント》 | 天狼院書店

    2014-06-08 なぜ桃太郎はきび団子ごときで動物たちを命がけにすることができたのか?《桃太郎に学ぶマネジメント》 http://tenro-in.com/zemi/62637 天狼院書店店主の三浦でございます。 昔、昔あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました。 すると、川上の方から、どんぶらこ、どんぶらこと大きな桃が流れてきました。 おそらく、日昔ばなしの中でも、最もメジャーな話が、『桃太郎』なのではないでしょうか。 日人のほとんどが、このストーリーを知っている。 勧善懲悪の英雄談で子どものころは、疑うことを知りませんから、そういう話もあるんだねくらいに思っておりました。 ところが、この前、このCMを見て、あれ?と思うところがございました。 鬼が、とてつもなく、怖いのです。 半端なく、鬼が怖いのです。 実は、『桃太郎

    なぜ桃太郎はきび団子ごときで動物たちを命がけにすることができたのか?《桃太郎に学ぶマネジメント》 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/06/09
    桃太郎はヤンキーのリーダーだったんだと思います。
  • 書店人に告ぐ2.0 | 天狼院書店

    天狼院書店店主の三浦でございます。 思えば、大きな反響を呼んだ「書店人を告ぐ」を書いたのは、もう二年以上前のことでした。 書店人に告ぐ そのとき、僕はまだ天狼院をオープンしていなくて、「自分の書店が欲しい」とただ我武者羅にその夢に向かって突き進んでいたのでございました。 実際に、書店を開いてみて、理想と現実の差を思い知ったことももちろんあります。 けれども、それ以上に、書店というビジネスに、あの時以上に大きな夢を乗せることができるようになりました。 それは、ひとえに、いつも天狼院に来て頂くお客様、応援いただいている皆様のおかげでございます。 あらためて、御礼申し上げます。 ちょうど1年ほど前、僕は天狼院書店をオープンさせるために、池袋の金融街を駆け巡っておりました。 元々、僕には十分な資金がありませんでしたら、銀行から開店資金を融資してもらう必要があったからです。 僕の「半沢直樹」を求めて

    書店人に告ぐ2.0 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/05/27
    「今だけ、ここだけ、あなただけ」の書店を目指す。
  • なぜ人は温泉でコーヒー牛乳を飲みたくなるのか?《コーヒー牛乳のマーケティング》 | 天狼院書店

    先日、TSUTAYA福岡天神店(TSUTAYA BOOKSTORE TENJIN)のリニューアル・オープンに際し、福岡に行っておりました。オープン前日に、突貫工事で売場を組み上げたのですが、これが中々いい感じに仕上がったのでございます。

    なぜ人は温泉でコーヒー牛乳を飲みたくなるのか?《コーヒー牛乳のマーケティング》 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2014/05/11
    我々日本人は「ライトな常識」に弱い。
  • 『カンブリア宮殿』トマト企業カゴメ 110年後も続く企業になるために必要な「日常密着力」と「理念」 | 天狼院書店

    2013-08-29 『カンブリア宮殿』トマト企業カゴメ 110年後も続く企業になるために必要な「日常密着力」と「理念」 チーム天狼院の吉嶺です。 メンバーの執筆第2弾として、今回更新することにいたしました! どうぞよろしくお願いいたします。 2012年2月、京都大学が発表した「トマトがメタボに効く」というニュースをきっかけに、トマトブームが起きました。 トマトブームは、若い女性の間でも瞬く間に広がり、 当時、隣の席だった後輩は、それから数か月間一日1トマトジュースを飲んでいました。 PR会社に勤めていた私にとって、カゴメと言えば、「斬新なプロモーションをした会社」というイメージ。 あと、個人的にもAKBの野菜シスターズにハマった時期がありまして。 もともとアイドルは好きなのですが、とにかく前田敦子(トマト)と松井珠理奈(にんじん)がかわいくて。 当時は、家に帰ると昼だろうが夜だろうが、

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/08/30
    一貫した、トマト野郎(トマトのプロフェッショナル)精神。
  • 「努力することが最大の悪」という空気《天狼院通信》 | 天狼院書店

    おはようございます。東京天狼院、最短のオープン予定日まで48日(L-48)でございます。 とある大きな企業の会長と仕事をする機会があって、その息子である社長さんにもお父様についてお話を聞く機会があったんですけれども、息子さんは子どもの頃のこんなエピソードを話してくださいました。 「まだ私が小学校低学年の時でしょうか、父は家に帰ってくると、あぐらの中に私を座らせるのですが、こちらがいくら話しかけてもいつも『うん、うん』と生返事しか返さないんですね。それで私は頭に来て、もう『うんうんおじさん』なんていらない!と泣いたことがあったんですが、今思えば、父は会社にいるときだけじゃなく家に帰っても、四六時中仕事のことを考えていたんでしょうね。それだから絶え間なくアイデアを出すことができた」 その企業を会長がそのまた父の初代から受け継いだときの年商は3000万円ほどの材木屋だったそうです。それが今やグル

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/07/14
    何よりも恐ろしいのは、「努力するのは悪」という空気を鵜呑みにして、努力しない人が増えて、世の中の格差が更に拡大すること。
  • 武雄市図書館という名の衝撃~図書館が創る未来~《書店をゆく番外編》 | 天狼院書店

    インターを降りると、田園風景が広がりました。 四方を山に囲まれた盆地で、人口は5万人程度のどこにでもある地方の小さな街です。 ところが、この街は近頃、何かとマスコミを賑わせております。 佐賀県武雄市。 その日は日曜日で、日中どこでも一緒でしょうが、パチンコ屋だけは駐車場がいっぱいになっておりました。 ところが、この街にはそれ以上に車が満ちている場所がありました。まるで新しいショッピングモールのように、あるいは人気のテーマパークのように、その場所は車でいっぱいでした。 警備員さんが入り口に出て、申し訳なさそうに「満車」と赤字で書かれたプラカードを掲げていました。 その場所こそが、今話題の中心になっている武雄市図書館でした。 図書館の駐車場は決して狭くはありません。図書館の前だけでなく、山側の奥にも第二駐車場があるのですが、午前中に行ったというのにそこも満車でした。地方の図書館にこんなに車が

    武雄市図書館という名の衝撃~図書館が創る未来~《書店をゆく番外編》 | 天狼院書店
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/07/06
    図書館による街の活性化。このパッケージが全国に急速に広がっていくのではないか。
  • NHK朝ドラ『あまちゃん』を観よう!《READING LIFE EXTRA》 | 天狼院書店

    僕の故郷は、東北の小さな町でございます。 そこには、元町、新町と名のつく商店街があって、スポーツ用品を買うのならタカトクで、を買うなら朝野堂で、CDを買うならキングで、家電製品を買うならタカゲンと、まあ、そんな感じで決まっておりました。 そして、文房具はどこで買うかといえば、春洋堂か、あるいは宮藤紙屋でした。 ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、その宮藤紙屋こそが、大人気脚家宮藤官九郎さんのご実家でございます。 最近は行ったことはありませんが、きっと今も宮藤官九郎さんのお母様が店をやっているのではないかと思います。 僕が上京した当時、血気盛んだったころは、「宮藤官九郎なにするものぞ!」と言っていたものです。 なにせ、小さな町のことです。もうすでに宮藤官九郎さんによって、掲げるところがないくらいに大きな錦をデカデカと掲げられていたので、僕が錦を掲げるスペースはもはやなく、宮藤さんの

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/04/17
    何がいいって、主人公の秋を演じている能年玲奈さんが凄まじくいい!
  • 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹著《READING LIFE》 | 天狼院書店

    2013-04-13 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹著《READING LIFE》 思えば、小説を読むのは、ほとんど一年ぶりだった。 『海賊とよばれた男』百田尚樹著(講談社)のプルーフを読んで以来のことだ。 その『海賊とよばれた男』が屋大賞を取り、その数日後に、こうして村上春樹さんの新刊を読むというのは、なんだか皮肉なことだ。まさか、直木賞の元締めである文藝春秋さんが、屋大賞に逆襲するために、あえて村上春樹さんの新刊をピンポイントでこの時期にぶつけてきたのではあるまいかと、穿った見方ができないでもないが、おそらくそれは邪推というものだ。 ともあれ、村上春樹さんの新刊である。 そもそも、僕は村上春樹さんのは『ノルウェイの森』と『羊をめぐる冒険』くらいしか読んでおらず、『海辺のカフカ』も『1Q84』も読んでいない。読む前に、あれよあれよという間にベストセラーとなって

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/04/13
    「自由を奪われた人間は必ず誰かを憎むようになります。そう思いませんか? 僕はそういう生き方をしたくない」。
  • ムラ社会の消臭力 〜シェルターとしての天狼院書店〜《天狼院通信》 | 天狼院書店

    若い人が少しでも青臭いことを言うと、「オトナ」はその青臭さを全力で「消臭」しようとします。 その時に使うのが「空気」です。 まさに、「空気を読め」なぞと言い放って、青臭さを全力で封じようとします。 けれども、当に迷惑な意味で空気を読めない人は、ほとんどいません。 「青臭いことを言うな、空気を読め」 という言葉は、言われた人の前途を心配しているわけではなく、ほとんどの場合は自分たちが所属する「ムラ社会」の既得権益を守るために放たれます。 つまり、これは一種のファシズムであって、この消臭にあって、虐殺された「青臭い夢」が僕は無数にあるのではないかと思っています。 今、世の中で、発芽している「青臭い夢」たちは、おそらく、この虐殺を生き延びてきたものです。運が良かったためか、あるいは、その消臭が効かないほどに強烈に青臭かったためか、生き延びる夢というものがあります。 それが、次世代を創る種になる

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/04/10
    「青臭い夢」を殺すのではなく、それを活かし、正しい方向へと導いてくれる本に出会うこと。
  • 本に費やすお金以上に重要なもの《天狼院通信》 | 天狼院書店

    書店界のゴッドファーザーについては、去年、何度か触れているので、あるいは覚えておられる方もいらっしゃるかもしれません。 最近はご無沙汰しておりますが、ゴッドファーザーからは多くのことを学ばせていただきました。 今日は、ゴッドファーザーではなく、その奥さんのお話。 奥さんは、ゴッドファーザーとともにおよそ半世紀、を売って生計を立てているひとで、書店界の栄枯盛衰を見てきたといってもいいかもしれません。僕が去年訪れたとき、ふと出てきた話が今でも心に焼きついております。 奥さんは、店にいることが多く、日々、お客様の相手をしているのですが、あるとき、見るからにできる風のビジネスマンがやってきました。軽く挨拶して、奥さんにこう言ったそうです。 「いい、ありますかね」 この「いい」という解釈がクセモノで、しかし、普段ならそれはニアリーイコール「今売れている」という意味なので、奥さんはそのとき売れ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/03/23
    時間こそがもっとも価値が高い、と認識する、本気で成長を考えているビジネスマンにとって、「リスク」が低いと思える書店。どっぷりと任せていいと思える書店。
  • 僕がスタバではなくタリーズに行く理由《天狼院通信》 | 天狼院書店

    http://tenro-in.com/zemi/69163 僕の仕事場は都心にあり、行き詰まると外に出て、近くの大きな商業施設のカフェで仕事をしている場合が多いのですけれども、僕は優先的にタリーズを使っております。スタバもあるのですが、スタバにはある条件が整っている場合にしか行きません。 たまに、仕事でこちらに来てもらう場合、打ち合わせ場所にいつもタリーズを指定していますので、僕と仕事をしたことがある方は、「ああ、あそこね」とわかってくれるのではないでしょうか。 僕がスタバではなく、タリーズを選ぶ理由は、ただ、ひとつ。 タリーズの方が空いているからです。 実は、タリーズの方が、人通りの多い場所にあって、スタバの方がちょっと行きづらいところにあるのですが、タリーズの方が空いている可能性が高い。 それなので、また、待ち合わせ場所を指定する際に、席がなかったことが今まで一度もなかったので、タリ

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/03/02
    人は天下が太平のときは、為政者の政治のせいではなく、世の中はこういうものだ、と思ってしまうもの。
  • 『ガイアの夜明け』原発から8キロ地元人気店の復活劇《READING LIFE EXTRA》 | 天狼院書店

    実家に帰って、朝、ご飯をべ終わり、何気なく新聞を開く。 宮城の家庭では、新聞といえばほとんどが河北新報だ。 そこに、今日の線量というコーナーがある。福島周辺の放射線の測定値が毎日地図上に示されるのである。 宮城などは、ほとんど東京と変わらない値である。けれども、やはり、福島原発付近の値は、間違いなく、高い。 それは、歴然たる事実であって、この事実から、我々は目を背けてはならないのだろうと思う。 今回の『ガイアの夜明け』は、原発から8キロの場所にあった、サンプラザと呼ばれるショッピングセンターの話である。 人口2万人ほどの町で、震災前は、年商35億円あったというから、堂々たるものである。 仮設住宅で避難生活をしている老夫婦はこんなことを言う。 「サンプラは、青春だ。若い時にお父さんに5万円の指輪を買ってもらったことがある」 あの震災によって、年商も、そして青春の思い出の場所も、一瞬によって

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/28
    人というのは、不思議なもので、お金があれば、事済むということではない。
  • 『ガイアの夜明け』魚を置かない魚屋「iPad魚屋さん」《READING LIFE EXTRA》 | 天狼院書店

    世の中、当に便利になって参りました。 iPhoneiPad、クラウドに無料通話アプリと、技術は確実に進歩しています。 そして、それにつれて、それを使いこなす方のビジネスモデルも進化を遂げているようです。 お金をかけずに店を持てる時代。 そんなフレーズが、現実のものとなって参りました。 その恩恵を受けているのは、会社というより、個人単位の方々です。 魚を置かない魚屋さん。 それじゃあ、魚屋じゃないだろうと思われるかも知れませんが、実際に、ちゃんと魚屋さんなんです。 東京吉祥寺で、タブレットだけをおいて魚を売っている方がいます。吉川仁さんです。 その方法が、実に、シンプルかつユニーク。 吉祥寺と北海道の小樽の店を、iPadiPhoneで繋いでしまっているんですね。双方向で、テレビ電話のようにやり取りができて、東京にいながらにして、小樽の店に並べられた、今朝水揚げされたばかりの魚を、吟味し

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/15
    これからは、体が弱って書店に来られない高齢者のために、本を届ける仕組みを考えなければならない。
  • 書店人失格 〜ある残念な書店員の話〜《天狼院通信》 | 天狼院書店

    結論から言うと、大した話ではございません。 大した話ではありませんが、どうしても、いつか書きたいと思っていたので、書くことにいたしました。 その婦人が駅の中にある小さな書店にご来店されたのは、お昼も間際という時間帯だった。 その小さな書店の店長は、品出しもほとんど終えて、それほど切羽詰まっていたわけでもない。レジには昼のパートさんが来ていたし、お客さんも平常通りで、夕方の忙しなさと比べれば、店の中はむしろ落ち着いていた。 ただ、その小さな書店の店長は、焦っていた。 毎日、昼前には前日の売上を計算して、明日の釣り銭を準備して、階上の売店のおばさんに売上金を預けなければならず、あと10分で時間だというのに、まだひとつも手をつけていなかった。今日、売上金を送らないわけにはいかなかった。なぜなら、昨日もアルバイトが休んだために、精算が間に合わず、送っていなかったからだ。 10分。もうかれこれ3年も

    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2013/02/13
    運が悪かっただけだ――。そうでないということは、彼自身が一番知っていた。