クランボルツ教授自身の経験を例に、ハプンスタンス・アプローチが紹介された。大学の心理学部教授というキャリアを歩むことになったのは、いくつものハプンスタンス(予期しない、偶然の出来事)の結果だという。すべての始まりは子供のころ、偶然テニスに出会ったことだ。テニスを続け、大学ではテニス部に入った。するとテニス部のコーチはたまたま心理学の教授だった。専攻選択にあたって、コーチのアドバイスを求めたところ、心理学を勧められ、専攻することになった。偶然の出会いとそれに続く決断によって、今あるところに導かれてきたのだ。 クランボルツ教授の場合がそうであったように、「予期せぬ出来事が人生やキャリアに果たす役割は大きい。ならば、積極的かつ肯定的にそうした出来事をとらえよう」と考えるのがハプンスタンス・アプローチの考え方だ。また、「予期せぬ出来事というのも、実際は、何らかの行動によってもたらされるのであり、
まず、勤務先選択理由に「自分のやりたい仕事ができる」と回答した人が、どのような特徴を持っているのかを明らかにしよう。年齢層別に見てみると、最初に述べたように年齢が若い人ほど重視する傾向が強く、18〜29歳では39.7%と 4割近くを占める。この傾向は正社員、非正社員を問わないが、非正社員より正社員のほうに「やりたい仕事派」は多い。 中小企業に多い「やりたい仕事派」 18〜29歳の若者層でまず注目したいのは、勤務先の企業規模別に見て「やりたい仕事派」はどう分布しているかだ。「やりたい仕事派」は中小企業勤務者に多く分布している。従業員9人以下の企業に全体の21.4%が存在するのに対し、1000人以上の企業には15.8%しか存在しない。1000人以上の企業で多くを占めるのは「待遇が良い派」(23.8%)と「雇用が安定派」(28.2%)だ。「やりたい仕事派」正社員の平均年収は315.5万円で、
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