『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の古川知宏にクリエイティブの源泉を尋ねるインタビュー連載。最終回は、五十嵐卓哉が演出を手がけた『ふたりはプリキュア』屈指の名エピソードから受け取った、多大な影響を熱く語る……!! ――最後の作品は『ふたりはプリキュア(以下、プリキュア)』の第8話です。 古川 伝説の話数ですよね。大学を卒業したあとでブラブラしていたときに「アニメの仕事をしよう」と思って、その流れで東映のアニメを見直してみようと思ったんです。いいタイミングで朝に新しいアニメが始まると聞いて『プリキュア』を見始めたんですけど、最初は気を抜いて見ていたんですね。「絵柄がちょっと懐かしい感じだな」とか「これは女の子が本当にパンチやキックをするアニメなんだ」とか。僕、女性の姉妹がいなかったので、『美少女戦士セーラームーン』をちゃんと見ていなかったんです。それもあってか、そんな程度の感想しか持てなか