総需要の見込みから予測される就業者数の今後の動向を、今回久しぶりに推計してみた。推計方法は以前と同じであり、ESPフォーキャスト調査の2014年7月結果から、まずは、エコノミストコンセンサスに基づく経済成長率の予測を単純にあてはめた実質GDPの水準を計測する。 先日公表された通り、2014年第2四半期は消費税増税にともない実質消費支出が大きく低下したことを反映し実質GDPの水準は低下しているが、エコノミストコンセンサスによれば、その後は再び上昇過程に戻り、これまでのトレンドに概ね沿った動きとなる。 つぎに、就業者数をGDP就業者関数に基づき推計する。 まず、2013年第2四半期以降のデータを追加したことによるGDP就業者関数の変化を確認すると、就業者数(一期前)、実質GDPの係数はほとんど変わらなかったが、生産性向上効果を加味するために加えたタイムトレンドの係数(絶対値)が縮小したほか、切