同志社大学の濱真一郎さんから力作『バーリンの自由論――多元論的リベラリズムの系譜』(amazon)を頂いておりました。ありがとうございます。バーリンそのものについての包括的な研究というよりは、帯にあるように「バーリンとその後継者たち」という感じの本ですね。 十年ほど前だったか、『ハイエクと現代自由主義』が刊行された直後の渡辺幹雄さんと少し雑談する機会があり、バーリンを単独で政治思想家として論じるのって難しいでんなあというようなことを話した記憶が(同書で何度も言及されている Galipeau 1994 は既に読んでましたが、当時のあたくしはバーリンの全体像をどうやって視野に納めるかというようなことばかり考えていたので、あまりピンときませんでした)。"Two Concepts" 論文についても、Miller 編の Liberty という自由論論争の重要な論文を集めたアンソロジーがあったし、これ
![濱真一郎『バーリンの自由論』 - D's BLOG](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/db3a95ac6577d4c103adcc377187d4fa80974f3d/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fhpt.cocolog-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)