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ブックマーク / hpt.cocolog-nifty.com (3)

  • 濱真一郎『バーリンの自由論』 - D's BLOG

    同志社大学の濱真一郎さんから力作『バーリンの自由論――多元論的リベラリズムの系譜』(amazon)を頂いておりました。ありがとうございます。バーリンそのものについての包括的な研究というよりは、帯にあるように「バーリンとその後継者たち」という感じのですね。 十年ほど前だったか、『ハイエクと現代自由主義』が刊行された直後の渡辺幹雄さんと少し雑談する機会があり、バーリンを単独で政治思想家として論じるのって難しいでんなあというようなことを話した記憶が(同書で何度も言及されている Galipeau 1994 は既に読んでましたが、当時のあたくしはバーリンの全体像をどうやって視野に納めるかというようなことばかり考えていたので、あまりピンときませんでした)。"Two Concepts" 論文についても、Miller 編の Liberty という自由論論争の重要な論文を集めたアンソロジーがあったし、これ

    濱真一郎『バーリンの自由論』 - D's BLOG
    Schuld
    Schuld 2008/03/18
  • 氾濫する自己診断と分断される自己 - D's BLOG

    科研申請が近づいたせいか(?)憂な話に目が行く。 大学生が就職活動に際してまずやらなければいけないとされているのが「SPI(総合適性検査)」だと言われている。その中でも学生たちにとって最初のハードルとなるのが、いわゆる「自己分析」である。特に学生たちに話を聞いたり、就職活動対策などを眺めていると、「履歴書に書く自己紹介」というのが就職活動にあたって最初のハードルになるとよく言われる。〔ええと、「……を聞いたり、……を眺めていると、……とよく言われる」というのは何だか妙な文章ですな。――引用者〕その原因はそれが単なる「私は私のことをこう思う」という一時的な水準の自己紹介ではダメだ、と指導されるからだ。〔「一時的な水準」?――引用者〕そのため自己分析のプロセスにおいては、「私が思う私」と「他人が思う私」というふたつの自己像を使って、さらにそれを自分が応募する企業が求めるような「自己像の記述

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  • 新入生のためのミル『白由論』 - D's OFFICE

    ぎりぎりになって新入生演習共通テキストの教材を書く。なぜぎりぎりになるかといえば、提出する相手が自分(教務委員)だから。これで共通テキストの編集作業は一応完了のはずなのだが、書式の統一などをやっているといつの間にか一日が終わっている。 課題例5 J・S・ミル『白由論』の最後の八つの段落(岩波文庫、1971、217頁6行目~229頁/中公世界の名著38、1969、340頁下段18行目~348頁)を読み、要約と論評を試みなさい(2400字以内)。 1.『白由論』の執筆目的――危害原理の提示 課題資料として挙げられているのは『白由論』の最後の部分で、そこでは政府が個々人の活動を積極的に手助けすることの問題性が論じられています。『白由論』が主に論じているのは政府が個々人の活動を制限することの問題性なので、この部分は、論と直接関係のない傍論として片づけられることも少なくないのですが、非常に重要な内

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