手順は、2つの触覚刺激パターンを実行し、どちらが長く感じたかを選択してもらう。被験者は2種類の刺激を体験し、前者の方が長い、後者の方が長い、あるいはどちらも同じと回答した。この試行は、3種類の刺激パターンから2つのパターンをペアとする3ペアについて行われた。 実験の結果、刺激の数を増やすと主観時間が長くなり、減らすと短くなった。この結果は、聴覚刺激で行った先行研究と逆の傾向であり、視覚刺激で行った先行研究と同じ傾向であった。刺激の持続時間を大きくすると主観時間が長くなり、小さくすると短くなった。刺激の時間を変えても主観時間は一定の傾向で変化しなかった。 次の実験では、触覚刺激が主観的な時間を実際の時間の経過にどの程度変化させられるかを評価した。被験者には、刺激の回数3回と11回、刺激の持続時間200msと1000ms、刺激の時間間隔広がりと狭まり、の6種の刺激パターンをそれぞれ10秒間体験