「AIによる採用面接は違法」。米人権団体が米政府にそう訴え、サービスの差し止めなど求める申し立てを行った――。 AIを使った面接システムによる人材採用が広がる。だが、カメラの向こうのAIが人間の何を見ているのか、志願者には全くわからない。 そんな中で、米人権団体「電子プライバシー情報センター(EPIC)」は米連邦取引委員会(FTC)に対し、100万件の面接を実施したという米ベンチャー「ハイアービュー」が連邦取引委員会法になどに違反しているとの申し立てを行った。 その一方、学生たちの就活を指導する大学では、「AIに気に入られる面接心得」を掲示するところも出ている。 急速に進むAIによる採用業務の合理化と、「AI面接」のブラックボックス。 懸念の声を受けて、法規制の取り組みも動き出している。 ●100社が採用、100万人を面接 AIの利用は採用の場面でもすでに導入が進んでいる。エントリーシート