ブックマーク / book.asahi.com (11)

  • 人生を振り返ることについて:私の謎 柄谷行人回想録①|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 批評家・思想家の柄谷行人さんは、多摩丘陵の自然のなかで暮らしている 書籍情報はこちら ――常々「忘れっぽい」「書いたら忘れる」と公言されている柄谷さんに、生まれてから現在までのこと、まだ書いていないことをお聞きしておきたいということで、連続インタビューをお願いしました。実は、『世界史の構造』(岩波書店)が2010年に刊行された後、朝日新聞から同じようなお話を頼んだときは、結局お断りになったと聞いています。 柄谷 最初はやってもいいかなと思ったんですよ。でも、回顧には関心がないし、まだこれからやろうとしているのにと、考えが変わった。『世界史の構造』を書いてすぐは、「これで終わり」という感じもあった。だけど、違ってたね(笑) ――まだ自分の仕事は終わらない、半生を振り返るのはまだ早いという気持ちになったわけですね。 柄谷 そうです。そういう意味では、今も難しい。だけど、

    人生を振り返ることについて:私の謎 柄谷行人回想録①|じんぶん堂
  • プチ鹿島著『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』自分が観たアレはなんだったのか|好書好日

    想像を絶する苦難の果てにある新事実とはなにか。時を経て、ようやく口を開いた番組関係者たちから驚異の事実が語られる(水曜スペシャル「川口浩探検隊」田中信夫風ナレーション)。 「僕らはそれをあえてエンタメ番組として編集してただけで、取材テープ自体は貴重な記録ですよ」(当時のアシスタントディレクター・内藤宏) 「(台に)セリフはないですね。あるのはディレクターの世界観だけ。タランチュラをここで落とすから驚いてねみたいな」(放送作家・藤岡俊幸) 1970年代後半から80年代にかけてお茶の間を釘付けにしたテレビ朝日系の「川口浩探検隊」シリーズ。偶然撮れたわけがない映像と灰色の決着にモヤモヤしながらも、映像の圧倒的な迫力と見たことのない異国の風景にワクワクしてしまった人は多いはず。著者は少年時代に全力でこの番組を味わっていたが、冷笑する大人たちとの温度差、そしてどの報道もこの番組について触れていない

    プチ鹿島著『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』自分が観たアレはなんだったのか|好書好日
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2023/02/04
    “サンキュータツオの「語る本」を読む”
  • 「妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ」橋迫瑞穂さんインタビュー 本人にしかわからない切実さに目を向けて|好書好日

    屋イベントに登壇する橋迫瑞穂さん(野ゆかこ撮影) 橋迫瑞穂(はしさこ・みずほ) 1979年、大分県生まれ。立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期過程修了。立教大学社会学部他、兼任講師。専攻は宗教社会学、文化社会学、ジェンダーとスピリチュアリティ、宗教社会学、文化社会学。また、小説ゲーム、マンガなどのサブカルチャーについても研究している。著書に『占いをまとう少女たちーー雑誌「マイバースデイ」とスピリチュアリティ』(青弓社)がある。 批判されるスピリチュアリティ ――今作と前作『占いをまとう少女たち』(青弓社)はどちらも「女性とスピリチュアリティ」がテーマです。どんなきっかけで関心を持つようになったのでしょうか? まず「スピリチュアリティ」は、組織化されていない「宗教的なもの」の現れを示す言葉なのですが、宗教に興味を持った最初のきっかけは、1995年にオウム真理教が起こした地下

    「妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ」橋迫瑞穂さんインタビュー 本人にしかわからない切実さに目を向けて|好書好日
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2021/10/27
    “いくら他人にとって滑稽なことであっても、その背景には本人にしかわからない痛みや切実さがあります。そういった個々の事情に目を向けずに、自分の正義を押し付けるかのように批判する態度こそ疑問を感じます。”
  • 中村桃子さん『新敬語「マジヤバイっす」』インタビュー 語尾の「す」って何すか?|好書好日

    「そうっすね」「おもしろいっす」 男子学生の会話の語尾の「す」に気づいたのは1990年代。「日語は『です』『ます』の丁寧体と『だ』の普通体に分けられ、『です』を短縮した表現『す』はその中間です。丁寧さは日人の大切な価値観ですが、『す』は丁寧さに対する感覚を変えるんじゃないか?」。そんな予測から「ス体」と名付けて調べた。 体育会系クラブに所属する男子大学生の会話を録音分析して分かったのは、ス体は後輩が先輩に話す時に使い、決してその逆ではないこと。後輩同士でも避ける。つまりス体は「親しい丁寧さ」を表現する一種の敬語だった。「他にも主張を和らげる、仲間意識を示すなどの意味があってス体はとても繊細です」。そこに広がっていたのは「かわいげがあって憎めない豊かな世界」だった。 しかし世間ではどうだろう。「正しい日語を話さないとみっともない」「ヤンキー言葉」との批判がネットでは多数派だ。「敬語は日

    中村桃子さん『新敬語「マジヤバイっす」』インタビュー 語尾の「す」って何すか?|好書好日
    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2020/08/01
    「「他にも主張を和らげる、仲間意識を示すなどの意味があってス体はとても繊細です」。そこに広がっていたのは「かわいげがあって憎めない豊かな世界」だった」 #ss954
  • 朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

    1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 『1Q84』はBOOK1・2が平成21年、翌年BOOK3が刊行された。夜空に二つの月が浮かぶ「1Q84年」の世界で、10歳で離ればなれになった青豆と天吾が再会するまでの物語。カルト教団も描かれたことで、高い注目を集めた。毎日出版文化賞。21年の年間ベストセラー第1位(日販調べ)で、単行・文庫の累計部数は約860万部。 京都大教授の中西寛さんは「平成時代において最も注目を集めた文芸作品。野茂英雄が野球の世界で行ったように、日語文学の世界性を意識させた」と解説する。コラムニストの堀井憲一郎さんは「平成時代は『村上春樹の時代』でもあった。この書籍に対する期待度と売れ具合は尋常ではなかった。日常生活でふつうの人が小説を話題にできた最後の作品だったかもしれない」と評価した。文筆家の青木奈緒さんも「平成の日の世相を描いた、平成を代表する小説」と

    朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
  • コラム別に読む : ビットコインとお金 山形浩生さんが選ぶ本 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■希少性が引き起こす問題 昨年あたりから、ビットコインなるものが話題にのぼる。何やらインターネット上の電子マネーの一種らしい。ここ数年で急激に価値があがったとか。でも取引所がサイバー攻撃で破綻(はたん)したともきく。あとマイニングという不思議なシステムで自分でお金を作れたりもするらしい。そしてネット上のお遊びに留(とど)まらず、当の取引でも使えるし、キプロスや中国の人が自国銀行預金の避難場所に使ったりもしているという。 ■ヤバい代物か? なぜそんなものが急に出てきたのか? そもそもこれは当のお金と言っていいの? ヤバい代物なの? これを考えると、そもそもお金って何なのか、という問題も出てくる。が、あまり哲学論に深入りすると、かえって質が見えにくくなる。 お金はまずやはり、自分で使ってなんぼのものだ。そのマニュアルとしては斉藤賢爾『これでわかったビットコイン』が簡潔で明快だ。ビットコイ

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  • コラム別に読む : 暴露──スノーデンが私に託したファイル [著]グレン・グリーンウォルド [訳]田口俊樹 濱野大道 武藤陽生 - 永江朗 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • 「ミシェル・フーコー講義集成」書評 「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る|好書好日

    ミシェル・フーコー講義集成 13 真理の勇気 著者:ミシェル・フーコー 出版社:筑摩書房 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 パレーシア(=勇気をもって真実を語る)概念についての考究を深め、ソクラテスやキュニコス派を独創的なやり方で提示。ギリシア・ラテン思想とキリスト教との関係も展望する。哲学者… ミシェル・フーコー講義集成13 真理の勇気 自己と他者の統治2 [著]ミシェル・フーコー 書はフーコー最晩年(1984年)の講義録であり、その主題は「パレーシア」である。それはギリシャ語で「真理を語る」という意味だ。真理を語るといっても、いろんなケースがある。真理を語ることによって、相手との関係が損なわれたり、自分の身が危うくなる場合がある。パレーシアとはそのような場において真理を語ることである。だから、パレーシアには「勇気」がいる。 なぜフーコーはこのことを考えるようになったのか。それは哲学の

    「ミシェル・フーコー講義集成」書評 「真の生」開く哲学、ソクラテスに探る|好書好日
  • 「通天閣」書評 古い大阪の魂、低い目線の凄み|好書好日

    ISBN: 9784791766284 発売⽇: 2011/12/01 サイズ: 20cm/734,6p 通天閣―新・日主義発達史 [著]酒井隆史 昨今「塔」の話題を独占するのはスカイツリーだが、どっこい「通天閣」を忘れてもらっちゃ困るとばかりに分厚いが出た。電波を発するわけでもない中途半端な高さの塔だが、大阪のディープサウスをほぼ百年見守り続けた存在感には、ある意味で東京タワーも太刀打ちできない凄(すご)みがある。 書は通天閣そのものを語らない。その下で展開した近代化を語る「叙事詩」に徹する。超然とした遠望ではなく、庶民や地元侠客(きょうかく)に低い目線を据えるのだ。 堺方面へ南下する街道筋にあったこの地域は、都市整備を行うにも侠客の力に頼るほかないスラムだったが、一気に再開発をもくろみ、日初の「万博」と呼ぶべき第五回内国勧業博覧会が開催される。一帯の整備と「人間の浄化」を担

    「通天閣」書評 古い大阪の魂、低い目線の凄み|好書好日
  • 全貌ウィキリークス [著]マルセル・ローゼンバッハ、ホルガー・シュタルク [訳]赤坂桃子、猪股和夫、福原美穂子訳 - 本の達人 - 本の達人 - 電子書籍 - BOOK asahi.com:朝日新聞社の書評

    Seiji-Amasawa
    Seiji-Amasawa 2011/09/28
    市川真人さんの書評。僕の論考にも言及していただき、感謝!
  • 【レビュー・書評】ウィキリークス アサンジの戦争 [著]「ガーディアン」特命取材チーム/日本人が知らないウィキリークス [著]小林恭子ほか - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社��

    ウィキリークス アサンジの戦争 [著]「ガーディアン」特命取材チーム/日人が知らないウィキリークス [著]小林恭子ほか[評者]辻篤子(社論説委員)[掲載]2011年4月10日著者:『ガーディアン』特命取材チーム・デヴィッド・リー・ルーク・ハーディング  出版社:講談社 価格:¥ 1,890 ■伝統メディアとの緊張はらんだ共闘 新たなジャーナリズムとたたえる声がある一方で、情報テロと厳しく非難される。これほど評価が分かれるものも珍しいだろう。 流出した米政府の機密情報などを次々に公開し、にわかに注目を集めている内部告発サイト「ウィキリークス(WL)」である。 『アサンジの戦争』は、英国のリベラル紙ガーディアンのチームが描く、創設者ジュリアン・アサンジの素顔だ。両者の関係は、同紙の記者が昨年6月、WLが米国の公電25万件を手に入れたとの記事を見て接触、共同作業を持ちかけたことに始まる。 報

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