東京工業大学は横浜市緑区のすずかけ台キャンパスに大型研究の施設・設備を集約し、国際的な最先端研究拠点とする再開発に着手した。整備資金は田町キャンパス(東京都港区)に建設する高層ビル収入を償還原資とする大学債発行で得る。2025年をめどに、すずかけ台全体を整備する予定。同大は近年、大学改革で他大学をリードしており、キャンパス整備との連動に注目が集まりそうだ。(編集委員・山本佳世子) すずかけ台は東京工業大学の次世代研究基盤戦略で中核となるキャンパスだ。本部の大岡山キャンパス(東京都目黒区)と比べ敷地に余裕があり、学生は大学院生が主体で研究所機能もある。益一哉学長は「大型研究施設を1カ所に固めることで、著名な外国人研究者を招く場合も対応しやすい」と説明する。 同大は研究機器の学内外共同利用や、それを支援する技術職員の育成でも先進的な大学だ。すずかけ台では遠隔操作対応や自動化した研究機器を設ける