日本語圏内で昨今、「カリフォルニア州では、未成年者が親の同意なしにホルモン療法などの医療行為が受けられる」「学校を早退しないでも受けられる」などの情報が飛び交っています。そのような出版物が日本語に翻訳されたことが背景と考えられますが、地方紙などでも裏どりなく掲載されてしまっているため、実際のところを整理しました。なお米国でも同様の検証記事が出ています。 ① カリフォルニア州でも未成年のホルモン治療に親の同意は必要 カリフォルニア州には10 代の若者が、親や保護者の許可や通知を必要とせずに性と生殖に関する健康サービスを受けられる法律が存在します。学校を休むこともできます。National Center for Youth Lawのウェブサイトによれば、避妊(緊急避妊を含む)や性感染症の予防・検査・治療(12歳以上の場合)、妊娠検査と出生前ケア、中絶が対象となります。しかし、この中には、性別移