11月25-26日の2日間,第39回日本頭痛学会@さいたま市に参加した.私も頭痛専門医の資格をいただいており,それに恥じないよう頭痛の勉強しているつもりでいたのだが,今回の学会では今後,さらに勉強する必要性を感じた.というのは「脳過敏症候群(Cephalic hypersensitivity syndrome;CHS)」という疾患概念の登場で,頭痛診療は大きく変わる可能性があるためだ.CHSはNHK「ためしてガッテン」で取り上げられ,気にはなっていたのだがよく理解できず,今回,東京女子医大脳外科清水俊彦先生のご講演を拝聴し,おおよそのことは理解できた.必ずしも疾患概念が完成したわけではないようだが,極めて多数の片頭痛患者さんの診療経験から気が付かれた疾患概念であり,おそらくこのような病態は存在するのだろう.頭痛診療に取り組むドクターは理解しておいたほうが良さそうであり,以下,エッセンスをま