春闘の労使交渉を動画で公開 豊田社長は「われわれは幸せを量産する会社になります」と言う。情けは人のためならずと言うが、強欲に富を独り占めすれば、トヨタとその社員だけが栄え、社会全体が貧しくなる。やがて客もパートナーもいなくなり、富は回ってこなくなる。これまでの春闘にはそうした概念がなかった。100%を会社と組合でどう切り分けるかだけを考えていては未来が無いのは、考えるまでもなく当たり前のことなのにだ。 そこで豊田社長がやったことが面白い。トヨタイムズを使って、労使交渉を公衆の面前に引っ張り出した。「全員ひとりも欠かさず○%のベースアップをお願いします」。それをサプライヤーもユーザーも見られる動画で公開したのだ。それでも言えるのか? 「言うな!」ではない。世の中のオープンな場で言えるのならいくらでも言っていい。 厳しいのは組合側だけではない。役員の回答こそ一言一句漏らさず監視される。時代錯誤
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