久しぶりに性別違和感が辛くて泣いた。普段だってそれが辛くないわけではないのだけれども、それを直視しないでいられるように訓練を積んでいる。そうでなければ生きていけないからだ。 離人感 一方でまた、私はもはや離人感を体験することは稀になった。かつてはそれが日常だったのに。私は私の外側にいて、私は私を常に批評し、私でない私の思考を聞いていた。世界は私から遠くにあって、私は私でない私を通じて間接的に世界に触れるのみであった。そして、客体である行動する私をもって私は性別規範に合致する像を世界に提供しようと試みた。 私を私の自己同一性に合致しないものに改変するのは辛すぎるから、だから、私は私と世界によって改変されようとしている私と、私の自己同一性に合致しない身体性を、私の外側に置いた。あるいは、私をそれらの外側に置いた。 けれども、私が、私にとっての客体である私を通じて私でないものの振りをするのは私の