大阪市教委は30日、4月から中学1年生を対象に始めた「全員給食」を初めて報道陣に公開した。校内調理などとは違い、委託業者の弁当が学校に届けられる「配送弁当方式」。スタート直後から分量や味に苦情が絶えない中、昼休みの教室で生徒たちの本音を聞いた。 訪れたのは、大阪市北区の市立大淀中学校(勝田昭三校長、292人)。 この日のメニューはご飯、牛乳、鶏肉とウズラ卵の煮物、磯辺揚げなどで計790キロカロリー。標準的な子どもを対象にした文部科学省の基準に沿ったものだ。 ご飯は温かい。学校に届いた後、専用の保温庫(70度)に入れられているからだ。だが食中毒を防ぐ目的で、おかずは冷蔵庫(10度)で保管されており冷たい。ご飯は一律220グラム。弁当は1人1個ずつで、ご飯もおかずもおかわりはない。 「いただきます!」。生徒たちは一斉にふたを開けた。アニメやクラブ活動などのおしゃべりをしながらだが、ほぼ全員が1