浄土真宗の僧侶です。増田さんの投稿に私自身感ずるところがあったので、少しお話させてください。 私の敬愛する大正時代の求道者が、このような詩を書かれています。 世の中が便利になって一番困っているのが実は人間なんです一見すると取るに足らない、なんとも味気ない散文のような詩ですが、今の増田さんならば、この詩が言わんとすることが響くのではないでしょうか。 私たち人間はみな、快適さや便利さを求めて世代を重ねてきました。快適さや便利さのその先に、幸福が待っていると信じてきたからです。逆に考えれば、不快と不便は不幸である、と信じてきたとも言えるでしょう。 そしてその結果、先人の努力によって築かれてきたテクノロジー・システムがもたらす恩恵の中で、得体のしれない窮屈さ、居心地の悪さを感じる人が現れ始めています。ちょうど増田さんがそうであるように。 これは一体どういうことなのでしょうか。 ここで例を挙げて考え