9月7日には阪神、藤浪の高校時代から続く甲子園不敗記録を「17」で止める決勝2ランを放った“男”。勢いは当分止まりそうにない。 “男・村田”が打ちまくっている。 7月には打率.406、4本塁打、20打点で5年ぶりに月間MVPを獲得すると、8月は更に打ちまくり、セ・リーグ新記録の月間46安打、打率.422、10本塁打。得点圏打率に至っては.467、勝利打点も量産する圧倒的な勝負強さで、8月24日からは、失って久しい「4番」の座を奪回した。 「“男”、と自称している奴ほど実は男らしくないんだよなぁ――」 今から十余年前、新人ライターだった筆者が“男・村瀬三等兵”というなんとも言えないペンネームを拝命し名乗っていた頃、先輩のライターにそんな風に言われたことを覚えている。 確かにその言葉通り、男らしさの欠片もなく、義理や礼節を欠き、ビクビク怯えながらも、惰性と欲望のままに生きては定期的に「甲斐性無