明大時代、菅野(東海大)、藤岡(東洋大)と共に「大学ビッグ3」と呼ばれた野村。菅野がプロ入りを1年見送り、藤岡がプレッシャーに苦しめられる中、見事新人王に輝いた。 毎年、たった12人しか選ばれない特別な存在。 それが、ドラフト1位である。 アマチュア時代に圧倒的な実績を残し、あるいは類稀なるポテンシャルを高く評価された彼らは、プロ入りと同時に大きな宿命を背負わされることとなる。 言うまでもなく、「ドラフト1位」という看板だ。 入団当初は注目を浴び、どのルーキーよりもチャンスを与えられる。 しかし、ひとたびそれをふいにしてしまえば、称賛の声はたちまち非難の声に豹変する。 彼らは、どの選手よりもプレッシャーと戦っていかなければならないのだ。 2012年にルーキーシーズンを送った選手たちは、日本ハムの斎藤佑樹や巨人の澤村拓一ら「黄金世代」が数多く入団し、豊作と呼ばれた前年と比べ派手さはない。だが