谷繁と並んで黙々とキャッチボールをこなす高城。谷繁の自主トレは、自宅のある神奈川県で行われており、その門戸を多くの選手達に開いているという。 今さら改めてぐちぐちと言うこともないのだが、ベイスターズの暗黒時代は、そのまま正捕手不在の時代であったと言い換えられる。 そして、その原因について考察するならば、捕手領域における谷繁成分の枯渇、谷繁イズムとの断絶というものが、現在まで繋がる正捕手問題に暗い影を落としている。 ディフェンスの中心となる正捕手。それを流出させてしまうという、開けてはならないパンドラ……ならぬ谷繁の箱。思い起こせば2001年オフ、FAでのメジャー移籍を志した谷繁を、あっさりと中日に流出させるという箱の大解放をしたことで、その後のベイスターズは捕手面におけるありとあらゆる災厄を受けることになった。 それは谷繁だけに留まらず、連続最下位の初年度となる'08年6月には、第2捕手の
![“横浜捕手暗黒時代”最後の希望、高城俊人が谷繁に教えを請う日々。(村瀬秀信)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/02dbb8cb4633436092269c34b2cdf6052f85fe4b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2F2%2F-%2Fimg_527aefd418d7834bd108a39b7ca8be6b388037.jpg)