英誌エコノミストは、14日に中国チベット自治区ラサで起きた騒乱の様子を目撃した同誌記者の記事をインターネットサイトに掲載した。海外メディアとして唯一、許可を得て現場入りしていたという。 チベットの市民は、漢民族が営む多数の小さな商店にコンクリートの塊を投げつけていた。通りでは自転車に乗った少年やタクシー、バスも狙われ、彼らはすぐにこの一角から逃げ出した。 チベットの伝統的な刀剣を持った若者のグループや、女性や子供を含む数十人規模の群衆が商店のシャッターを壊して店内に乱入、肉や衣類などを持ち出して通りに積み上げ、火を放った。 わずか2、3時間のうちに街のあちこちから火の手が上がった。「チベット万歳」「ダライラマ万歳」。デモ参加者の一部がこうしたスローガンを叫ぶ。ある集団は目抜き通りの真ん中で中国の国旗を踏みつけた。 民族の恨みが噴出したようだ。ラサの経済の主力は観光業で、この数年はブームにな