原子力安全委員会の班目春樹委員長は、2011年5月23日に行われた臨時会議後の会見で、福島第1原発での再臨界の可能性に言及。「現実に今だって再臨界をしてないとは言い切れないと思う」と述べた。一方で会見終了直後、同席した久木田豊委員長代理が斑目委員長のこの発言を補足するとしながらも「(再臨界が起こっている可能性について)私はゼロだと思う」と、異を唱える一幕があった。 斑目委員長とニコニコ動画の記者(七尾功)との一問一答は以下のとおり。 七尾記者: 政府の当初発表(政府・東京電力統合対策室が5月21日に、福島第1原発1号機の原子炉への海水注入を中断した際、班目委員長が菅直人首相に「再臨界の危険性がある」と進言したと発表)のなかで、委員長はどの部分を問題視したのか。 斑目委員長: 私として大変気になったのが2点ある。一点は、私の方から再臨界の可能性があるというかそういう発言になっていたということ