文章や文字の読み書きが困難になる「識字障害」。アメリカでは10%の子供が悩まされているともいわれるが、その障害が電子ブックリーダーで改善されるかもしれない。米スミソニアン天体物理観測所のマシュー・シュネップス博士らが、米オンライン科学誌「PLoS ONE」に報告した。 シュネップス博士らは、識字障害を持つ生徒103人に電子ブックリーダーで文章を読ませ、読む効率や理解が向上するかを調べた。文章を読んでいるときの生徒の目の動きを調べた結果、電子ブックリーダーの方が生徒にとって読みやすいことが分かった。普通の本に比べ1行の長さが短いことが原因とみられる。さらに、電子ブックリーダーでは文章の理解も向上していた。 シュネップス博士は「長年の治療で生徒たちに改善はみられているが、視覚の注意力欠陥がある限り従来の方法では改善に限界がある。今回の研究で、電子ブックリーダーを使えば識字障害の生徒たちがさらに