【大岩ゆり】H6N1型の鳥インフルエンザの感染者が初めて、台湾で見つかった。患者はタミフルの治療で回復したが、ウイルスの遺伝子の一部が人に感染しやすいよう変化していた。一方、今春に中国本土で流行し、45人の死者が出たH7N9型の感染者4人が10月以降、確認された。専門家は再流行への警戒を呼びかけている。 台湾疾病対策センターなどのチームによると、H6N1型に感染したのは総菜屋の事務職の女性(20)。今年5月に高熱や息苦しさを訴え、入院。のどの液を分析し、H6N1型の感染がわかった。これまでこの型の人への感染は確認されていなかった。 この型は台湾の鶏で15年以上流行しているが、女性は鶏との接触はなかった。女性から分離されたウイルスの遺伝子は、人に感染しやすく変化し、マウスで重症化する変異もあった。ただし、人で重症化するかは不明だ。