「外国人が島奪う」 参政権反対メール殺到――扇動社会12010年5月7日16時30分 印刷 ソーシャルブックマーク 夕方、親子が展望台で語らう青ケ島。この島を中国が侵略するという話がまことしやかにネット上を飛び交う=26日、東京都青ケ島村、山本裕之撮影 群青に染まる太平洋。八丈島から飛び立ったヘリコプターの窓に、断崖(だんがい)に囲まれた活火山の島が現れた。 東京港から南へ358キロ、青ケ島は外周9キロの孤島だ。 人口167人。秦の始皇帝の命令で、不老不死の薬を探す徐福らの一行がたどり着いた、という伝説が残る。 今年1月。青ケ島村役場でパソコンを開いた吉田昌信総務課長(36)は驚いた。 《国家滅亡の危険》 《外国人に占領される》 外国人の地方参政権に反対するメールだった。その後2週間、届くメールを削除し続けた。「いったい何なんだ」 同じころ、他の伊豆諸島や小笠原諸島にも似た内容のメールやフ