戦争史料の見方、扱い方 「図書館雑誌」1999年8月 林 博史 「図書館雑誌」への第3弾です。前の2回は、日本の戦争責任資料センターについての紹介と協力のお願いという性格が強かったのですが、今回は戦争にかかわる史料論です。 2001.3.31記 1 戦争史料にはどのようなものがあるか 現代の総力戦のもとでは、戦時下におけるあらゆる史料が戦争史料と言ってもよいだろうし、さらに戦争の準備から戦後処理にいたる史料も含まれるだろう。歴史学では人間の存在や活動の痕跡を示すあらゆるものが史料であると考えているが、近代日本の戦争史料という場合には、大きく分けて文献史料、オーラル史料、遺跡などの物的史料に分けられるだろう。 �@文献史料 文献史料としては、陸海軍その他政府機関の公文書、兵士や市民の戦記、回想録、日記などがあげられる。日本の旧陸海軍の文書は、敗戦のときに閣議決定により焼却命令が出され、多くが
2007年11月27日10:00掲載 沖縄戦の「集団自決」への教科書検定について 文部科学省 教科用図書検定調査審議会に提出した意見書を公表するにあたって 林 博史 この意見書は、2007年11月22日付で郵送しました。3連休が入りますので、文科省に届くのは26日になると思います。それにあわせて、このホームページでも公表します。 文科省からは、正誤訂正の手続きが終了するまでは、意見提出を依頼されたことも含めて公表を控えてほしいと依頼されていますが、そうした秘密裏に検定作業をおこなうことこそが、今回のような歪曲された検定がなされた大きな原因であると考えますので、そうした依頼は拒否し、広く市民に公開することにしました。記者会見をおこなう予定はありませんので、この場で公表したいと思います。 今回、文科省が意見を依頼した人選そのものが不明朗であり、ほとんどの(あるいはすべての)沖縄にいる沖縄戦の
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