TEL. 042-701-3010 〒252-0303 神奈川県相模原市相模大野8-2-6 第一島ビル4F のぞみ合同事務所 日野 明治33年9月5日の二六新報より ~ 娼妓「綾衣(あやぎぬ)」が二六新報に投書 吉原の娼妓「綾衣」という者から、娼妓を廃業したいので助けてほしいとの投書が二六新報(当時の有名な反政府系新聞社)に寄せられた。 この当時は、借金を完済しなければ娼妓をやめることはできなかった。これより28年前の明治5年に「娼妓解放令」が発布され、遊女の奴隷的拘束は禁止されていたが、政府に実行する意思がなかったとみえて(背景に司法省と大蔵省の対立があったと思われる)実際には適用されなかった。 そして娼妓たちの現実においては借金を完済するどころか、営業利益を楼主にピンハネされ、いっそう借金がふくらんでしまうケースも少なくなかった。 しかし公序良俗に反する契約は、いかに当事者の意思とはい