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    平成17年度卒業論文 戸籍の差別的構造 所属ゼミ 田中治ゼミ 学籍番号 1023010557 氏名 幸賀博之 大阪府立大学経済学部 2 要約 日における身分登録の機能を持つ戸籍は、様々な差別を引き起こしている。 在日外国人差別、非嫡出子差別などは、戸籍が生み出した差別である。これら の差別は、日国家における戸籍の役割を果たすために、故意に生み出された 差別である。 戸籍は、奈良時代に中国から伝わった制度である。戸籍の主体は国家にあり、 国家の政策指針の達成目的の手段として戸籍は利用されてきた。現在のような 近代戸籍が形成されたのは、明治時代である。明治時代、旧民法の施行により 「家」制度が確立し、その目的は戸主に各「家」を支配させることによって、 国民を整備することであった。その手段として、戸籍が利用された。そのため には、国民に就籍を強制させる必要があった。それを助長したのが、戸籍

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