最悪64万人が死亡! 強力な毒性を持つH5N1型 ひとたび爆発的に感染すれば、日本国内の人口の4分の1にあたる3200万人が感染し、最悪の場合64万人が死亡する(国の新型インフルエンザ対策行動計画による試算)。「新型インフルエンザ」の被害予測は、首都圏直下型地震の想定を数倍も上回る深刻さだ。感染者の爆発的な拡大(「パンデミック」と呼ぶ)によって、交通、輸送、電力などの社会機能すら麻痺するリスクがあるという。だが、その実態を理解している人は少ないに違いない。 これほど猛威をふるう可能性のある新型インフルエンザとは、そもそもどのような病気なのだろうか。また、一般のインフルエンザとは、どう違うのだろうか。 毎年、冬になると流行する従来型のインフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症で、高熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠などの症状は似ていても、風邪とはまったくの別物である。 イン