2008年8月8日のブックマーク (2件)

  • 三人暮らし

    その男の子が我が家にやって来たのは、今から10年以上も前のこと。 親戚中でたらい回しにされ、行き場の無くなってしまった子。話しかけても返事もせず、正直「可愛げのない子」だと思った。 だけれど、我が家で預かるのは一週間の約束。それをやり過ごせばどうにかなると思った。 しかし、約束の一週間を過ぎても男の子を預かるはめになってしまった。 私の夫が勝手に「今日からうちで面倒見る」と一人で決めてしまったのだ。である私に何の相談もなく。 その当時、私と夫はいわゆる新婚。これから自分たちの子供を持とうと考えていた時だった。 当然、私は怒った。なぜ勝手に決めてしまうのか。自分たちの生活はどうなるのか。 親戚の子とは言え、その子には祖父母もいる。なぜ我が家で預かる必要があるのか。 私が何を言おうと夫は意見を変えない。 半ば強引に始まった三人暮らしだった。 学校で問題を起こし、家でも何かと反抗的で笑顔を見せ

    三人暮らし
    Sucker
    Sucker 2008/08/08
    よかった。文章上手い。
  • 福知山線で事故が起こって何年目? - ミズラモグラの巣で

    もう3年もたつんですね。某国営放送のETV特集で放映された遺族宅を訪問するJR西日の社長の姿を見ながら、チッソの島田社長のことを思いだした。いろんな意味で似ているというか、いつまでたってもこういう事件は同じように繰り返される。そして、どこまでいっても事故にあった関係者はわりにあわない。 この社長の発言あるいは言いぐさを聞きながら、これできっとはらわたが煮えくりかえる思いをする人がいるだろうなと思う一方、でも、そうはいってもこの人、社長としてはわりと誠実だし、ましな方なんだろうなとも思う(画面に現れないことはいろいろあるでしょうけど)。そもそも事故を起こしたところで、遺族宅を訪れようとする経営トップがどれほど世の中にいることだろう。実態はおそらくその程度のものなのだ。 他方で、この手の事故や事件が繰り返されるたびに思うのは、事故や事件の余波を受けた人が被らなければならない不条理だ。この取材

    福知山線で事故が起こって何年目? - ミズラモグラの巣で
    Sucker
    Sucker 2008/08/08
    喪失と言う不条理について?