アナンシ(英: Anansi)は、西アフリカの伝承で最も重要な登場人物のひとり。ニャメ(英語版)(父で天空神)の名代として活躍する文化英雄である。アナンシは、雨をもたらして火災を消し止めるといった役割を果たす。母はアサセ・ヤ(英語版、スロベニア語版)。アナンシには子も複数いる。妻の最も一般的な呼び名はアソである(若干の神話においては「ミス・アナンシ」あるいは「ミストレス・アナンシ」として知られる)。アナンシの姿は、蜘蛛として、または人間として、さらにはその両方の形をとりうるものとしても描かれる。 アナンシ伝説の発祥は、アシャンティ族にあると考えられる。後に他のアカン(英語版)諸族に広まり、さらに西インド諸島、スリナム、オランダ領アンティルへも広まった。キュラソー、アルバ、ボネールではNanzi(妻はShi Maria)として知られる。 神話[編集] アナンシの物語群はアシャンティではアナン