「学習マンガ」が好きだ。 学習マンガというのは、娯楽や芸術を目標とするマンガが全盛となった現代ではむしろ異端となってしまったのかもしれません。しかし本来マンガが持っていた能力を発揮するのに最適な分野なんじゃないでしょうか。 学校や図書館で読むことが多い「学習マンガ」ですが、その特殊な流通のせいか、いちど出版されるとすごく息が長い作品となって版を重ねます。みんなが読んでて覚えてるはずなのに言及されることは少ないですね。 もちろん出来不出来がちゃんとあって、ムロタニツネ象がひとりで描いた「学研まんが世界の歴史」シリーズなんかすごい名作。マンガとしておもしろいうえにきちんとお勉強になるという、二兎を追って成功している作品もたくさんあります。 で、新しくこういうのが出たのですね。 ●勝川克志/矢野誠一/佐藤雅志『まんが落語ものがたり事典』(2011年くもん出版、1600円+税、amazon) そう