国連人権理事会が「表現の自由」の特別報告者に任命したデービッド・ケイ氏は19日、東京・有楽町の日本外国特派員協会での会見で「学校教科書から慰安婦問題の記述が削除された」と指摘し「政治的な意図が反映されていると感じた」と述べた。安倍政権の歴史認識が教科書検定の審査に影響したとの見方を示したものだ。また、「日本の報道の独立性は深刻な脅威に直面している」として、特定秘密保護法など政府の圧力がメディアを萎縮させているなどと批判した。 ケイ氏は調査のために12日から来日し、外務省や文部科学省、総務省のほか、非政府組織(NGO)関係者や報道関係者に会い、情報収集したという。調査結果は来年の国連人権理事会で報告される。 ケイ氏は「政府の圧力は慰安婦のような重要問題の議論にも悪影響を及ぼしている」と指摘。教科書から慰安婦記述を削除したケースがあったのは高校教科書のことだが、ケイ氏は「中学」と表現し「政府の