酔っ払いがタクシー運転手に絡んで手を上げる。繁華街では珍しくない光景だが、こと今回はそれでは片付くまい。何しろ被疑者は国家公安委員長の「秘書」であり、父親も政財界でつとに知られた大立者という。ところがこの一件、なぜか新聞・テレビでは報じられず――。 *** 巷では日常茶飯事のトラブルでも、登場人物いかんで、その様相は一変する。 ことが起きたのは2月26日の夜、9時半頃だった。現場は東京・日本橋。飲食店の連なる一方通行の路上を、体格のよい男がふらふらと歩いてきた。 「男は泥酔していて、道路わきに停車していた個人タクシーの車体を、突然蹴り始めました。異変に気付いた運転手が車を降りてとがめると『俺は何もしていない』『俺には国会議員がついているんだ』などと騒ぎ出したのです」 とは、当日の目撃者。 「口論ののち、男はその場から逃げ出そうとし、阻もうとした運転手の顔や胸めがけて拳を振り上げたのです」(
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