2009年4月の介護報酬アップ(3%増)、10月の介護職員の処遇改善交付金の支給開始など、人材確保を目的として待遇が改善傾向にある介護業界において、業績が大きく回復している企業が目立つ。 セントケア・ホールディング(2374・JQ)の今3月期第3・四半期(09年4−12月)決算は、前年同期比78%増となる5億9700万円。増額修正も相次ぎ、今3月期の経常利益予想について、ケアサービス(2425・HC)が1億7000万円から2億8200万円(前期は4300万円)、ニチイ学館(9792)も53億5000万円から63億円(前期は8億円)と大幅に引き上げ。前期と比べても収益改善が鮮明だ。 少子高齢化が進む中で介護の需要は拡大する方向にあるが、一方で厳しい労働環境が人材が定着しない一因となっていた。しかし、冒頭で触れた最近の待遇改善策により課題がいくらか解消されてきたことが、介護業界の事業環境に反映