―― ひどい状態ですね。 高橋 去年の9月までは作っても作っても間に合わない状況で、ぼんぼん作っていたわけですよ。そうして作りためたバルブをお客さんのところに出荷していました。その山を作っていた途端にどーんと来たのでね。在庫の山になりました。 今年5~6月頃に、(バルブの在庫を抱えていた)自動車メーカーの在庫処理が終わり、受注が復活しました。それでも、稼働率は3割減の状態ですね。現に今、秦野工場は「金土日」を休む週4日稼働。見てもらえば分かりますが、金曜日の今日はお休みです。 ―― 自動車部品メーカーは猛烈な逆風に直面しています。厳しい経営環境の中、日鍛バルブはどこに活路を見いだしているのでしょうか。 高橋 もう地道にやるしかありません。まず、投資を抑えます。その分の減価償却費が抑えられますからね。固定費も削減しており、それで利益が出るでしょう。材料費も下がってきていて、それも収益改善要因
米自動車部品大手のイートンが8月、東証二部上場でエンジンの吸排気バルブの大手メーカーの日鍛バルブへの出資比率を20%(株式比率1位)から27%(同)に引き上げた。同時に両社は合弁会社を設立し、日本を除く海外での日系と韓国系車メーカーとの取引を新会社に一元化することで合意した。 「グローバルにエンジンバルブ事業の拡大路線を持続する枠組みが構築できた」。イートンのジョセフ・パルチャック自動車事業部CEOからも笑みがこぼれる。外資系、とくに米国の車部品メーカーは主要顧客の米ビッグスリーの不振の影響を大きく受けている。今回の資本関係強化の背景には、堅調な日系車メーカーと取引関係の深い日系部品メーカーと提携を拡大して、事態の打開を図る思惑がある。 ただ、着目したいのは合弁会社の出資比率─。日鍛バルブが51%、イートンが49%で、株式を持たれている側の日鍛バルブがマジョリティーを握った。合弁会社は両社
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