ソフトバンクは、傘下の全米3位の携帯電話会社、米スプリントによる同4位の米TモバイルUSの買収交渉を中断する決断を下した。「米国の携帯電話業界は4社体制が望ましい」という米連邦通信委員会(FCC)の意向を受け、買収交渉を続けるのは難しいと判断した。 「2強2弱」体制が続く米携帯業界で、ソフトバンクはしばらく、スプリント単独での下克上に集中することになる。だがこれは、「世界一になる」という孫正義社長の野望に向けた、一時的な戦略の立て直しと捉えるべきだ。業界内では、「既に次の一手に向けて動き出した」ともささやかれている。 そもそも、ソフトバンクは一度も「TモバイルUSを買収する」とは明言していないが、傘下のスプリントがTモバイルUS買収を企てている、ということは周知の事実だった。 数千億円の「違約金」というリスク TモバイルUS株の67%を保有するドイツテレコムとの交渉はスムーズだったとされる

