高見泰地叡王(25)に永瀬拓矢七段(26)が挑戦する第4期叡王戦七番勝負が開幕した。 第1局は4月6日(土)に台北・圓山大飯店で行われ、永瀬七段が逆転で制した。 意表をつく作戦選択 戦型は先手番の永瀬七段の誘導で角換わりへ進んだ。高見叡王の後手番の代名詞といえば横歩取りで、現に前期叡王戦七番勝負でも高見叡王は後手番の2局でいずれも横歩取りを選択し、1勝1千日手と結果を残している。 ただここ最近、プロ棋界全体で横歩取りの後手番は苦戦を強いられている。高見叡王自身も、前期叡王戦七番勝負第3局で採用して以来、一度も横歩取りを選択していない。 とはいえ高見叡王にとって横歩取りは叡王獲得の原動力となった戦法だ。後手番でも誘導できる戦法なので研究しやすい意味もある。重要な第1局には横歩取りでくるのではないか、そういう予想もあった。 しかし蓋を開ければ先手の永瀬七段に戦法選択を委ねる形で角換わりへ進んだ
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