任天堂は赤字決算だったことを受けて、7月30日の株式市場では売りが先行している。 7月29日に発表した2011年3月期第1四半期(2010年4〜6月)連結決算は、保有する外貨建て資産が円高の影響を受けて為替評価差損705億9400万円を営業外費用に計上したため、経常利益が460億5500万円の損失(前年同期648億2400万円)、純利益が252億1600万円の損失(同423億1600万円)と、それぞれ赤字に転落した。 ハードウェアの販売を牽引するほどの新作ソフトウェアが少なく、日欧のニンテンドーDS本体の値下げもマイナスに響き、売上高は1886億4600万円(前年同期比25.6%減)と大きく落ち込んだ。地域別では欧州の落ち込みがひどく、海外売上高比率は前年同期の87.3%から86.5%になった。こうした売り上げの減少に加えて、販売管理費の比率が前年同期比で4.8ポイント上昇したため、営業利