「あなたの社長就任時はね、本当に会社がつぶれるかと思った」 6月19日午前、都内で行われた三菱自動車の株主総会。質問に立った株主の表情を見つめて身構えた議長役の益子修社長の表情が、次の瞬間になごんだ。株主はこう続けた。「よくぞここまで来た。感謝する」。 益子社長が報告した業績は、347億円の最終黒字。かつて“紙くず寸前”の72円を記録した株価は201円(19日終値)に回復した。株主の感謝にうそはない。益子社長の脳裏には、容赦ない罵声(ばせい)を浴びた社長就任後初の総会の場面がよぎった。■罵声飛び交う総会 平成17年6月23日。この日の総会は、冒頭から益子社長が「株主の皆様にはご心配とご迷惑をおかけし…」と声をふりしぼる「謝罪総会」だった。ひと月前に発表された業績は、4747億円という過去最悪の最終赤字。その年の1月末には「重篤患者」の出血を止めるため、三菱グループなどからかき集めた増資・借
「65歳になって自分の人生を歩みたいと思った。会社と縁を切りたい」 壇上で議長役を務める社長が、大勢の株主を前に、あろうことか“縁切り”を宣言した。前代未聞の出来事に違いない。 6月23日午前、横浜市で行われた富士通の株主総会。発言者は黒川博昭社長(65)。就任から丸5年。この日をもって会長にも就かず、相談役に退く。黒川社長は業績を悪化させて会社を追われる経営者ではない。反対に、平成20年3月期決算で富士通を営業利益2000億円超を稼ぐまでに復活させた立役者だ。 株主は驚いた。だが、「経営を投げ出すのか」「無責任だ」といった非難は起きず、代わりに退任を惜しむかのように静かな拍手が巻き起こった。日本のIT業界を代表する企業、富士通の改革。株主は、燃焼し尽くした黒川社長の5年の苦労を知るだけに、異例の“縁切り”発言を素直に受け入れたのだろう。 なぜ、黒川社長は会社と縁を切りたいなどといわねばな
サントリー本社ビル。ビール事業発足から45年で、初の業界第3位のビール出荷量となった=7月10日午前、大阪市北区 大手4社の寡占状態で、滅多に順位が変動しないビール業界。過去にアサヒビールがキリンビールから首位を奪う歴史的な逆転劇が話題になり、今も2強のデッドヒートが続く。だが、今年はもうひとつの争いも熾烈を究めた。 「うちも値上げしなければよかったんだ」。サッポロビール関係者は悔し紛れにつぶやいた。 オリオンビールを含むビール5社が10日発表した平成20年上半期(1〜6月)のビール類出荷数量で、サントリーの市場シェアは13%となり、サッポロビールに0・9ポイントの差をつけて3位に躍り出た。 サントリーにとっては半期とはいえ、昭和38年のビール事業参入以来、初めて万年4位から脱却する快挙。一方のサッポロは屈辱の“最下位”(オリオンを除く)という現実を前に、「業界の秩序を乱す“安売り”にやら
産業再生機構の支援から花王の傘下に入って2年半がたつカネボウ化粧品。旧カネボウの稼ぎ頭で、国内2位のプライドもあるカネボウ化粧品は、堅実で研究開発志向の花王とはあまりに社風が違うため、“武家に嫁いだ公家の姫”とやゆされた。「ソフィーナ」を展開する花王の化粧品事業との相乗効果にも、疑問の声は根強かった。だが、両社は高成長を見込める海外事業の強化に動き出し、ライバル・資生堂の背中を追う。海外の成長戦略 「百貨店では高級品を展開し、カネボウ化粧品のあこがれを高める」 事業戦略を語るカネボウ化粧品の知識賢治社長の言葉には最近、力がこもっている。「3年内には海外売上比率を15%に引き上げる。そして30%は、もっと早いスピードで達成できる」。数値目標の裏には、ライバルの姿が見え隠れする。資生堂だ。 資生堂の海外比率は現在36%で、3年以内に40%に引き上げる計画。対するカネボウの比率は10%にすぎない
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「対馬は、遠い昔から韓国に朝貢を行ってきた韓国の領土だった。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)を起こした日本が対馬を武力で占領したが、決死の抵抗を行った(対馬の)義兵がこれを撃退し、義兵の戦蹟碑は対馬の至るところにある。1870年代に対馬を不法占拠した日本は、不法に所有した領土をポツダム宣言によって返還することになったのだから、韓国に返すべきだ」 1949年1月7日、大韓民国の初代大統領・李承晩(イ・スンマン)が初の年頭記者会見で語った発言だ。この日、李承晩大統領は、韓日国交再開に言及する中で、対馬問題を取り上げた。日本と国交を正常化せよという米国の要求に応ずるための「てこ」として、対馬カードを切ったわけだ。李承晩大統領のこうした発言は、この時が初めてではない。李元大統領は48年8月15日に大韓民国政府樹立を宣言してから3日後の8月18日、声明を発表し、「対馬は韓国領」であるため日本に直ちに返
KAISTのイ・フン教授「メタンハイドレート」を研究 東海に埋蔵されているメタンハイドレートは、不純物がほとんどない「構造1型」に該当 天然ガスとして活用可能なエネルギー源、埋蔵規模は予想より多い可能性も 独島(日本名竹島)を取り巻く東海(日本海)の深海底には、天然ガスとして活用可能な「メタンハイドレート」が極めて大量に埋まっている。これまでの推定埋蔵規模だけでも、韓国における天然ガス消費量の30年分に当たる。金額に換算すれば150兆ウォン(約15兆8700億円)を上回る、巨大なエネルギー資源だ。韓国の研究陣が最近、新たに独島のメタンハイドレートの構造を明らかにし、これまでの推定よりさらに多くのメタンハイドレートが埋蔵されている可能性を提起した。 ◆独島近海に埋まる「燃える氷」 メタンハイドレートは、果物で言えば種の部分にメタンがあり、表面の皮の代わりに水の分子があるという構造
「独島(日本名:竹島)をめぐって韓国と日本が軍事衝突を起こせば、1日で独島は奪われてしまうらしい」 「1日もかからないかもしれない。断言はできないが、(独島が奪われるのに)半日かからないかも…」 島根県議会が「竹島の日」条例を通過させた2005年3月、韓国海洋戦略研究所が主催するセミナーで出た発言内容だ。ある専門家の質問に答えた人物は、「大洋海軍の父」と呼ばれる安炳泰(アン・ビョンテ)元海軍参謀総長だった。 ◆韓国の海軍力は日本の30%レベル それから3年後、韓国海軍の戦力は急速に向上した。初の韓国製イージス艦「世宗大王艦」が進水し、アジアでは最大の上陸艦である独島艦、5000トン級の韓国型駆逐艦KDX‐Ⅱ、1800トン級214潜水艦も保有するようになった。 しかし日本の海上自衛隊の戦力もさらに強化された。これまでのイージス艦よりも戦力アップした最新鋭イージス艦2隻を加え、イー
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